まぼろし峠(1960) 作品情報

まぼろしとうげ

◇第一部--武田信玄がその軍資金にしたのは、領内のいずこかにある秘密の金鉱だった。後世、これを信玄のかくし金山と呼んだ。天災飢饉に財政の欠乏した徳川幕府は活路をかくし金山に求めた。老中筆頭水野越前守は、この金山調査を甲府城代大久保将監に命じた。城代補佐青江丹蔵が深山に踏みこんだが徒労に終った。老中松平甲斐守は越前守の失脚を狙っていたが、これを聞き、腹臣植村右京を介し、青江と手を握った。越前守は甲斐守の野望に気づき、磯田欽之助を甲府勤番に命じた。さらに欽之助の許婚妙の兄脇村主水正をも送った。右京らは小仏峠で短筒をもって主水正を狙った。主水正も飛び道具には勝てず、崖下に姿を消した。--甲斐守一派はかくし金山の秘図を手に入れ、山入りすることになった。この作業員の一人にもぐりこんだのが主水正だった。一行から脱け出した主水正は、欽之助らと出会い、まぼろし峠にたどりついた。頂上に達しようとした時、足場の足が崩れ欽之助はころがり落ちた。と、その岸壁に洞穴があった。二人は洞穴に入った。が、二人を取り囲んだ一群があった--。 ◇完結篇--まぼろし峠で山の衆と思われる一団に襲われた主水正は、山案内人の孫平に救われた。欽之助の消息は不明だった。一方、青江らはかくし金山を発見、甲斐守の甲府入りを待ってその採掘にのり出すことになった。また作業員姿に身をかえた主水正がこの中にいたのだ。甲斐守はお妙を招き寄せ座敷牢に閉じこめたが、主水正が救い出した。主水正、妙は欽之助が消息を絶った洞穴に来た。また山の衆に捕えられたが、そのかくれ里で重傷の身を養う欽之助に再会した。山の衆は武田家遺臣の子孫で、かくし金山を守っていたのだ。甲斐守一行が、天狗倒しの難所にさしかかった。地雷が爆発し、一行は姿を没した。主水正の計いで、かくし金山は大自然のふところで眠りつづけることになった。

「まぼろし峠(1960)」の解説

大佛次郎の原作を結城三郎が脚色、「思春の波紋」の藤原杉雄が監督した娯楽時代劇。撮影は土屋俊忠。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督藤原杉雄
原作大佛次郎
出演岩井半四郎 月村圭子 巽秀太郎 千秋みつる 北島一男 大木史朗 三木宏裕 小金井秀春 斎藤紫香 清水正 三田耕作 滝謙太郎 森弦太郎 森幸太郎 白河青峰 矢代伸二 佐多恵子 志摩栄 大宮進 稲木茂 北原通子 白河幸子 八百原寿子 牧野狂介 香取覧一 村口忠
配給 第二東映
制作国 日本(1960)

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最終更新日:2022-07-26 11:03:49

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