人生劇場 続 飛車角 作品情報
じんせいげきじょうぞくひしゃかく
奈良平を斬って四年、再び出獄した飛車角は縁あって新宿の桔梗組に迎えられた。桔梗組が縄張りを浅草の堂本一家に奪われ崩壊寸前にあることを知った飛車角は、正月恒例の親分衆の寄り合いの日、名代として出席した堂本の娘お澄から一切を取戻す誓約書を取った。お澄はかねてから飛車角に惹かれていたし堂本も歩合金を届けに来た彼の侠気に惚れて屈した。桔梗組は建ち直り、飛車角もいつしかおとよにそっくりなお澄に惹かれていった。ある日、飛車角は吉良常の訪問を受けた。新聞社の仕事で満州へ派遣された瓢吉が、行方不明だったおとよが馬賊相手の売春婦をやっているのに出会ったというのである。おとよが不幸だと思ったら一緒になってやってくれ、そうでなかったら帰って来てというお澄の言葉を背に満州へ渡った飛車角は、そこで馬賊陣の女になっているおとよと再会した。しかし陣をかばって働くおとよの必死の顔を見ると、彼女を陣に託して去った。三年後、政府は満州各地の飛行場建設に満人労働者の動員を計画し、その現場監督をやくざに任せることになった。次々に参加する親分の中に、金で男は売れぬとこの国策を蹴ったのは、飛車角と小金一家の寺兼である。だが、寺兼は特務機関の手先、依田親分に狙われ全身血みどろとなって飛車角の許へころがり込んで来た。止めるお澄たちをあとに依田の事務所へ乗り込んだ飛車角は、逆に一味を脅かし颯爽と引き上げるが、子分政吉の裏切にあって背中を拳銃で射ち抜かれ波乱の生涯を閉じた。男を貫き通した飛車角の誇らしい顔とお澄に抱かれた一子勇吉の無邪気な笑い声が、駈けつけた一同の胸をうった。
「人生劇場 続 飛車角」の解説
尾崎士郎原作を相井抗が脚色、前作に続き沢島忠が監督したやくざもの。撮影もコンビの藤井静。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:沢島忠
原作:尾崎士郎 出演:鶴田浩二 月形龍之介 梅宮辰夫 佐久間良子 佐久間良子 村田英雄 東野英治郎 潮健児 佐藤晟也 桐島好夫 志摩栄 長門裕之 滝島孝二 日尾孝司 佐々木孝丸 平幹二朗 谷本小代子 小塚十紀雄 沢彰謙 岡野正純 杉義一 上田定光 河合絃司 中塚光也 曽根秀介 内藤勝次郎 三重街竜 神田隆 大木史朗 |
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配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1963) |
上映時間 | 96分 |
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