ディア・ハンター 感想・レビュー 5件

でぃあはんたー

総合評価5点、「ディア・ハンター」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-11

「ディア・ハンター」は、ヴェトナム戦争の後遺症とエスニシティでアメリカを描いた映画だ。

アパラチア山脈にある製鉄所に勤める5人の青年が、ヴェトナム戦争によって傷つくさまを通して、現代アメリカの病理を抉り出した問題作だ。

この映画は3つの部分から成り立っていて、ロシア系移民の共同体が息づいている故郷の結婚式。

ロシアン・ルーレットの恐怖に支配されたヴェトナムの戦場。

帰還兵たちの苦悩と親友の葬儀。

マイケル・チミノ監督は、儀式の場面を延々と描くことで、ヴェトナム戦争で失われた、無邪気だったアメリカを鎮魂しているかのようだ。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-08-07

今回の早稲田松竹classicは1978年の合衆国映画特集の選り抜きの2本、マーチン・スコセッシ監督の〈ラストワルツ〉とマイケル・チミノ監督の本篇!共通性は時代のturning pointを活写した作品と言う点か…。掲示板の田山力哉の解説等にルキノ・ヴィスコンテイ監督の名篇〈山猫〉との比較検討が在ったー・其の視座で観ると冒頭からもうヴィスコンテイの〈地獄に堕ちた勇者ども〉の製鉄所シーン。踊るシーンに時間を取った〈山猫〉男爵とベトナム敗戦兵士の苦悩とがリアルに重なったんだ🎵

P.N.「ヤマグチゴロン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-04-25

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

何回見ても涙が溢れ出る作品のひとつ。何故泣けるのか?不可避な地獄に放たれる田舎町の若く頼りない労働者ニックに、上京した頃の若く孤独な自分を投影するからか。そして救いに現れたマイケルに「何でもっと早く、来てくれなかったんだぁ」と待ちわびていた筈のニックは、もはや狂った獣に…。虚勢を張って生きてきた社会人なら号泣せずにはいられない。

P.N.「ヤマグチゴロン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-04-25

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

何回見ても涙が溢れ出る作品のひとつ。何故泣けるのか?不可避な地獄に放たれる田舎町の若く頼りない労働者ニックに、上京した頃の若く孤独な自分を投影するからか。そして救いに現れたマイケルに「何でもっと早く、来てくれなかったんだぁ」と待ちわびていた筈のニックは、もはや狂った獣に…。虚勢を張って生きてきた社会人なら号泣せずにはいられない。

P.N.「♪山男には、惚れるなよ…。」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-02-22

ロバート・デ・ニーロを主軸に、ベトナム戦争に巻き込まれ、時代に翻弄される若者たちの葛藤を表情豊かに、デ・ニーロが、時に、友・兄・父とそのチャーミングさで輝いて、イーグル・アイ(選別者)、ディア・ハンター(追究者)となり、様々な人間社会から真実を掴み取って行く。ベトナム戦争を舞台にアメリカとロシア(旧ソ連)の複雑な関係を移民の労働者と共に、神の友情を描いて行く、死をもてあそぶ人間の改心を問う作品。

最終更新日:2023-11-21 16:00:01

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