狼たちの午後 感想・レビュー 1件

おおかみたちのごご

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P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-19

このシドニー・ルメット監督の映画「狼たちの午後」は、ある蒸し暑い夏の午後、ニューヨークのブルックリンの銀行に押し入り、人質をとって籠城した二人組の強盗と、警察との攻防を描いた社会派ドラマの傑作だ。

1972年8月に起きた実話がベースで、アル・パチーノ演じる強盗犯の動機が、ゲイの恋人の性転換手術費を手にいれる為という、ユニークな設定になっているのが興味深い。

随所に即興的な演出を試み、大都会で疲弊した人間の蠢きを捉えようとしている。

アル・パチーノが群衆を煽る路上のシーンと、ゲイの恋人との電話のシーンは、緊張感あふれる即興演技が実に見事だ。

最終更新日:2024-03-30 02:00:03

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