ヒッチハイク 溺れる箱舟 作品情報

ひっちはいくおぼれるはこふめ

温厚そうなヒッチハイカーが、凶悪な男に変貌! 閉塞した現代社会をえぐるスリリングなロードムービー

北海道に単身赴任している俊夫(寺島進)は、半年ぶりに東京から会いに来る妻の麗子(竹内ゆう紀)を空港まで迎えに来ていた。到着した麗子を乗せ、ぐんぐんスピードを上げる俊夫の車。突然、車の前に男が飛び出し、俊夫は急ブレーキを踏む。黒田と名乗るこの男(小沢和義)は車が故障し困り果て、つい飛び出したのだという。麗子の反対を押し切り、俊夫は礼儀正しく陽気な黒田を同乗させる。だがやがて黒田の態度は豹変、恐怖のドライブが始まった…。

「ヒッチハイク 溺れる箱舟」の解説

ヒッチハイカーに脅されるうち、関係の冷えきった夫婦が本当の姿をさらけ出していくサスペンスドラマ。ロードムービーにおあつらえ向きの、広くまっすぐな道が延々と続く北海道も、本作では誰もいない寂寥感あふれる地として、3人を孤立させる重要な役割をはたしている。開放的な外界とは対照的に、3人が乗り込んだ車内には息苦しいほどの閉塞感が漂う。

その濃密な空間で3人は“化けの皮”を一枚ずつはがされていくのだが、複雑で時に矛盾した細やかな人物描写は、リアルで見事。平凡そうに見えて実は卑怯な男を、寺島進が確かな演技力で演じている。また残忍で得体のしれない加害者に扮した小沢和義の、不気味な存在感は圧巻。小沢はKAZUのペンネームで脚本も手掛けた。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2004年6月12日
キャスト 監督横井健司
脚本KAZU 永森裕二
出演寺島進 小沢和義 竹内ゆう紀 山本浩司
配給 パオタイド
制作国 日本(2004)
上映時間 83分

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最終更新日:2016-02-12 15:45:00

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