今週の映画動員ランキングは、『関ヶ原』(東宝/アスミック・エース)が、土日2日間で動員31万2400人、興収3億9600万円をあげ初登場1位を飾った。累計発行部数620万部超の国民的ベストセラーともいえる司馬遼太郎の小説を、「日本のいちばん長い日」の原田眞人監督が映画化。石田三成を「正義を信じ、愛を貫く純粋すぎる武将」として中心に据え、徳川家康を「野望に燃え、天下取りを目論む武将」として描く。石田三成を岡田准一、対する徳川家康を役所広司が演じるほか、有村架純が三成を慕う忍び、初芽役で本格時代劇に初挑戦している。初日のアンケート調査では、男女比が54:46と女性客も多く、40代以上が中心ながら10代~30代も25%以上を占めるなど幅広い層の集客が窺える。9月のシルバーウィークを控えていることもあり、配給元は最終興収30億円以上を狙うと発表している。
『ワンダーウーマン』(ワーナー)は、土日2日間で動員18万2000人、興収2億6700万円をあげ3位スタートを切った。「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で初登場し、11月に公開が予定されている、DCコミックスのスーパーヒーローチームが活躍する新作映画「ジャスティス・リーグ」のメンバーでもあるワンダーウーマンをガル・ガドットが演じるアクション大作。ストーリーの鍵を握るアメリカ人パイロット役に「スタートレック」シリーズのクリス・パイン、監督は「モンスター」でシャーリーズ・セロンをアカデミー主演女優賞に導いたパディ・ジェンキンスが務めている。
新作2本が上位ランクインのなか、『怪盗グルーのミニオン大脱走』(東宝東和)は、土日2日間で動員18万8000人、興収2億3100万円をあげ2位をキープ。累計興収は62億円を突破した。先週に続き5位をキープした『君の膵臓をたべたい』(東宝)が累計興収25億円、9位の『メアリと魔女の花』(東宝)が30億円を突破。ほか既存作品もれぞれ順位を落としたものの、7位の『スパイダーマン:ホームカミング』(ソニー)が22億円、8位の『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』(東宝)が31億円、10位の『銀魂』(ワーナー)が36億円を突破している。
また、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(ディズニー)は先週からTOP10圏外に落ちてしまったものの、累計興収が65億8000万円を突破し、日本歴代興収TOP100にランクインしている。