今週の映画動員ランキングは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(ディズニー)が、土日2日間で動員49万人、興収7億4000万円をあげ、2週連続の1位となった。期待度調査(興行通信社調べ)によると、期待度は先週から4ポイントアップの43%、認知度は85%で、性別年代にかかわりなく高い数値を示しており、幅広い層による支持が窺える。夏休み本番を前に累計興収は早くも26億円を突破している。
「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌監督のスタジオジブリ退社後第1作目であり、同じくジブリ出身の西村義明プロデューサーが設立したスタジオポノックの長編第1作目となる『メアリと魔女の花』(東宝)は、土日2日間で動員32万4000人、興収4億2800万円をあげ、2位スタートを切った。昨年公開された「湯を沸かすほどの熱い愛」で数々の映画賞を受賞し、目覚ましい活躍をみせている杉咲花が主人公メアリ役を、「千と千尋の神隠し」「君の名は。」「ハウルの動く城」と邦画アニメの歴代興収記録TOP3作品すべてに出演している神木隆之介が少年ピーター役を演じているほか、天海祐希、小日向文世、満島ひかり等豪華なボイスキャストが作品を盛り上げている。
キアヌ・リーヴスが伝説の殺し屋を演じるシリーズ2作目『ジョン・ウィック:チャプター2』(ポニーキャニオン)は、6位に初登場。前作の銃とカンフーを融合させた新銃術「ガン・フー」アクションに加え、殺人カー・アクション「カー・フー」や「ナイ・フー」など盛り沢山のアクションが見どころ。
他新作では主要キャストの一人として真田広之が名を連ねる『ライフ』(ソニー)が、10位にランクイン。宇宙ステーションという無重力の密閉された空間で繰り広げられる、未知の生命体と人間との死闘を描くSFホラー。出演は他に、ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、ライアン・レイノルズ。監督はダニエル・エスピノーサ。
先週2位~4位だった『忍びの国』(東宝)、『兄に愛されすぎて困ってます』(松竹)、『22年目の告白-私が殺人犯です-』(ワーナー)は、それぞれひとつずつ順位を落としたが、累計興収は『忍びの国』が10億円を、『22年目の告白~』が20億円を突破。8位の『昼顔』(東宝)も累計興収20億円を突破した。9位の『美女と野獣』は122億円を突破し、歴代興収ランキング17位の「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」まであと5億円に迫っている。