今週の映画動員ランキングは、大ヒットディズニーアニメを「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン主演で実写映画化した『美女と野獣』(ディズニー)が、土日2日間で動員72万9000人、興収10億6500万円という素晴らしい成績で1位を飾った。ディズニー史上No.1ヒット、最終興収255億円を記録した「アナと雪の女王」のオープニング興収7億6000万円を軽々と超えているだけではなく、土日2日間で10億円以上のオープニングは、先週の『名探偵コナン』に続いて今年の公開作品としては2作目、洋画としてはスター・ウォーズや、ハリー・ポッターなどのシリーズ続編以外では2010年4月17日公開の「アリス・イン・ワンダーランド」以来7年ぶりとなる快挙。ゴールデンウィークの動向次第では最終興収100億円突破も視野に入ってきそうな勢いとなっている。
先週1位でスタートした『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』(東宝)は、土日2日間で動員58万人、興収7億4800万円をあげ2位、先週2位の『映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』(東宝)は、土日2日間で動員16万9000人、興収2億円で3位と、それぞれひとつずつ順位を落とした。
4位には『3月のライオン【後編】』(東宝/アスミック・エース)が、土日2日間で動員9万6000人、興収1億2800万円をあげ初登場。4月21日(土)に行われた初日舞台挨拶では、6月17日(土)から開催される第20回上海国際映画祭パノラマ部門への正式出品と映画祭史上初の2夜連続プレミア上映決定がサプライズ発表され、主演の神木隆之介らが喜びを語った。
2010年にメキシコ湾沖で実際に起こった海底油田爆発事故を映画化した『バーニング・オーシャン』(KADOKAWA)は7位に初登場。主演のマーク・ウォールバーグの他、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ、ケイト・ハドソンと、そうそうたるメンバーが顔を揃え人災でもあった史上最悪の原油流出事故の裏側を描きだしている。監督は「バトルシップ」「ローン・サバイバー」のピーター・バーグ。
ほか新作では『劇場版 Free!-Timeless Medley- 絆』(松竹)が10位にランクイン。第2回京都アニメーション大賞奨励賞受賞作「ハイ☆スピード!」を原案として生まれたTVアニメ「Free!」シリーズを2本の劇場版として再構築した1作目。2作目「劇場版 Free! -Timeless Medley- 約束」が7月1日に公開されるほか、新作劇場版「特別版 Free! Take Your Marks」も今秋に公開が決定している。