『本能寺ホテル』(東宝)が土日2日間で動員16万7200人、興収2億500万円を上げ、堂々の初登場1位を飾った。綾瀬はるか扮するヒロイン繭子が、400年前の戦国時代「本能寺の変」が起こる前日の本能寺に迷い込み、堤真一演じる織田信長らと交流を深めていくという奇想天外な歴史ファンタジー。鈴木雅之監督をはじめ「 プリンセス・トヨトミ」のメインキャスト、スタッフが再集結して撮りあげた完全オリジナル作品だ。出演は他に濱田岳、平山浩行、田口浩正、高嶋政宏、近藤正臣、風間杜夫など実力派俳優が揃い、作品を盛り上げている。パソコンと携帯によるWEB初日アンケートによると、50代、40代の歴史に興味のある層を中心に集客しており、息の長い興行が見込まれている。
2位には先週3位の『君の名は。』(東宝)が土日2日間で動員12万5000人、興収1億7000万円を上げ、先週からさらにランクアップ。昨年末には6位まで順位を落としていたが、お正月興行で飛躍的な伸びを見せ3位まで浮上、今週末IMAXヴァージョンの公開をもって21週目にして2位という驚異的な興行を続けている。1月15日までの累計興収は232億2500万円を突破。
『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊』(東映)が初登場4位にランクイン。通算40作到達×2000回放送という、Wアニバーサリーを迎えたスーパー戦隊シリーズの最新作として、まずまずのスタートを切った。
1月10日に発表された「2016年第90回キネマ旬報ベスト・テン」で、日本映画部門1位を受賞した『この世界の片隅に』(東京テアトル)が、先週から2つ順位を上げ8位にランクイン。同映画賞でアニメ作品が選ばれるのは1988年に公開された「となりのトトロ」以来28年ぶりという快挙だ。本日発表された日本アカデミー賞においても、『君の名は。』とともに優秀アニメーション作品賞を受賞しており、この勢いに乗ってどこまで成績を伸ばしていけるのか注目だ。