夭折の歌人・萩原慎一郎の遺作となった歌集を原作とした映画『滑走路』が11月20日(金)より全国公開。
この度、公開に先駆け 10月31日~11月9日にかけて開催される第33回東京国際映画祭の<特別招待作品>として上映されることが決定。
<第33回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間: 2020年10月31日(土)~11月9日(月)
■会場:六本木ヒルズ、EX シアター六本木、東京ミッドタウン日比谷、日比谷ステップ広場ほか
詳しくは東京国際映画祭公式サイトをご確認ください
現代をもがき生きる人々の姿と希望を描いた人生賛歌あふれる才能を遺し、突然この世を去った歌人・萩原慎一郎による「歌集 滑走路」。あとがきを入稿した翌月、32歳の若さで命を絶ち、デビュー作にして遺作となった一冊の歌集が映画化された。いじめや非正規雇用を経験しながら、それでも生きる希望を託した歌は、苦悩を抱える人へのエールとして多くの共感を集め話題に。新聞や TV などでも次々と取り上げられ、歌集にしては異例のベストセラーを記録した。原作歌集をモチーフにオリジナルストーリーとして紡がれる本作。数々の話題作に出演する水川あさみが扮する翠(みどり)、実力派俳優として活躍目覚ましい浅香航大扮する若手官僚・鷹野(たかの)、そして新人・寄川歌太が扮する中学二年生の学級委員長。それぞれ“心の叫び”を抱えて生きる 3人の人生が、やがて交錯していく―。非正規、いじめ、過労、キャリア、自死、家族―現代を生きる若い世代が抱える不安や葛藤、それでもなお希望を求めてもがき生きる姿を鮮烈に描き出す。
この度、東京国際映画祭への選出を記念し、水川あさみ、浅香航大、寄川歌太のメイキング写真も解禁!切り絵作家を演じた水川あさみ。クランクイン前には劇中に登場する作品を提供したアーティストの河野里美のレクチャーを受け、自宅でも切り絵の所作の練習を重ねたうえで撮影に臨んだ。その努力について大庭監督も「役を練り上げるための努力を惜しまない、とても信頼出来る俳優さんだと思いました」とコメント。劇中には本作のためにあらたに制作された河野里美のオリジナル作品も登場する。
非正規雇用問題に取り組む厚生労働省の若手官僚という難しい役どころを演じた浅香航大は、撮影現場を見学に訪れた原作者のご家族と対面を果たしたことを振り返り、「身が引き締まる思いで演じることができた」と語っている。寄川歌太、木下渓、池田優斗らが演じた中学生役は、全員がオーディションで選ばれた。新人ながら学級委員長役に抜擢された寄川歌太について、大庭監督は「演技のために身体を毛細血管まで駆使してしまう天賦の才のようなものが感じられ、一目で惚れ込んだ」とコメント。話題の人気実力派俳優から瑞々しく才気溢れる若手キャストが集結し、渾身の演技で作り上げた映画『滑走路』の世界観に期待が高まるショットとなっている。
さらに、原作の「歌集 滑走路」の文庫版と、映画を元に書き下ろされた小説版も 9月24日(木)に販売開始。待望の文庫版には、NHK「クローズアップ現代+」で「歌集 滑走路」を激賞した、お笑い芸人・小説家の又吉直樹による解説もあらたに収録されている。小説版の著者は連続ドラマ化された「今からあなたを脅迫します」シリーズでも知られる新鋭作家の藤石波矢。原作の歌集に収録された数々の短歌へのオマージュや、映画にはないオリジナル要素も加えられており、映画とはまた違った感動を味わえる小説となっている。
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『滑走路』11月20日(金)全国ロードショー
配給:KADOKAWA
(C)2020「滑走路」製作委員会