「これはアメリカ史に残る間違い(冤罪事件)だ。」クリント・イースト『リチャード・ジュエル』特別映像解禁

「これはアメリカ史に残る間違い(冤罪事件)だ。」クリント・イースト『リチャード・ジュエル』特別映像解禁

『アメリカン・スナイパー』、『ハドソン川の奇跡』の巨匠クリント・イーストウッド監督の最新作、1996年アトランタ爆破事件を描く実話『リチャード・ジュエル』。本日、リチャード・ジュエル』の特別映像が解禁に。23年前、潔白な男が犯人の濡れ衣を着せられた。この映画は現代社会を生きる我々に向けられた、大いなる警鐘となる。
「この物語は、今、我々の周りで起きていることとすごく似ている」「今、我々周りで起こっていることに似ている」と語るイーストウッドは、「英雄的行動をとった男が濡れ衣を着せられた。アメリカ史に残る間違いだ」と断言、23年前の事件を通して、SNSが定着した現代人に対して大きな警鐘を鳴らす、衝撃の問題作を完成させた。リチャードを演じたポール・ウォルター・ハウザーは、「証拠が少ない中、FBIやメディアの執拗さは異常だった」と、この物語に興味をもった。FBIの捜査情報をつかんだ女性記者キャシーはトップスクープを狙って「なぜ、記事を出さないの」と編集長を説得する。先に出さなければ、他紙に出し抜かれるだけだと考える敏腕記者を演じたオリビア・ワイルドは、「この映画は私たちが陥りやすい先入観について、興味深い事実を描いている」と指摘する。イーストウッドは、間違った「少しの情報ですら悪夢に変わりうる」現実を描いた。事件発生後、犯人の手かがりとなる証拠が殆どない中、FBIはプロファイリングによる捜査を進め、警官に憧れを抱き、ガンマニアでもあるリチャードが容疑者に適合すると誤判断したのだ。それは、リチャードにとって悪夢の始まりだった。

キャシー・ベイツ、サム・ロックウェル 2大オスカー俳優共演!母ボビを演じてゴールデン・グローブ賞《助演女優賞》にノミネートされたキャシー・ベイツは、「憧れのイーストウッド作品だからこそ出演したかった。全作品を尊敬しているから、この役をオファーされたとき本当に驚いた」と出演を快諾。『アメリカン・スナイパー』、『ハドソン川の奇跡』など、実話を基にした傑作を世に問い続けてきたイーストウッドは、「実在の人物を知り、敬意を払って彼らの人生を再現するのは、俳優にとって夢のような仕事だ」とキャスティングを進めていく。主役に抜擢されたポール・ウォルター・ハウザーは「誰もがリチャード・ジュエルを応援したくなる。現実でも映画でも」と、熱いエールを胸に秘めてリチャードを演じきった。そして、リチャードを支えるワトソンには、今、最もオファーが殺到するオスカー俳優、サム・ロックウェルがキャスティングされている。

「FBIは爆弾犯としてリチャード・ジュエルを追っている」メディリンチの罠!ジョン・ハムが演じるのは「間違った思い込みをしてしまう人々のひとり」であるFBI捜査官トム・ショウだ。「この題材を選んだ理由や現代社会との関連性など、監督に対して質問が多くあった」と撮影に臨んだ彼は、「20年以上前の事件なのに、現在の社会状況にも通じる。1996年には、ニュースが24時間入ってくる状況はまだ新しく、誰もが特ダネをとるために競争していた。そして今、僕たちはそれがさらに加速し、際限なくなっている時代に生きている。インターネットにつながり、自分が感じたことが一瞬で世界中に伝わり、それに同調する声がすぐに上がり始める。冷静な者が事態を収拾しようとしても難しい」と分析する。この映画が描くテーマは、誰もが「被害者」や「加害者」になりうるSNS社会の落とし穴に見事に重なるのだ。キャシー・ベイツは、監督が「アメリカの悲劇を描くこの映画を、自分でも観たいと言っていた」と証言する。実母のボビ・ジュエルさんは、「長年一人で苦しんできたわ。でも今、クリント・イーストウッド監督が伝えてくれる」と涙を浮かべる。弁護士ワトソン役のサム・ロックウェルも、23年前と「同じようなことが起こり続けている今こそ大切な題材だ」と、一人でも多くの人が観るべき作品だという。映画監督としても活躍するオリビア・ワイルドが「監督は人を気遣いながら、素晴らしい物語を描く。監督の映画制作を見られて感激した。彼はキャストとスタッフ全員を信じ、優雅で静かな物腰で進めていった。独特のやり方だわ」と、その演出に魅了されたと結んでいる。

クリント・イーストウッドが、今を生きるすべての人に捧げる実話サスペンス『リチャード・ジュエル』は、1月17日(金)より全国ロードショー。

Richard Jewell Eastwood Making
(C) 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

最終更新日
2020-01-17 10:00:00
提供
映画の時間編集部

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