1人の青年と1匹の猫が新しい飼い主を探す旅物語に描かれる、人間同士の関係を越えた2人の絆に、猫好きの人のみならず、多くの人の心をとらえ、涙なくしては読めないという評判の感動作『旅猫リポート』。
この度、公開に先駆け主演の福士蒼汰をはじめ、高畑充希、竹内結子、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介、三木康一郎監督、そして主演猫であるナナが登壇し、完成記念カーペットセレモニーが行われました。
ナナを抱きかかえて、菜の花畑をイメージしたイエローカーペットに登場した福士蒼汰に上がる黄色い歓声。登場人物に感情移入できるシーンが多く、自分の演技で泣くという不思議な体験をしたと、福士さんはしみじみ語り、作品の完成度に自信をにじませていました。
有川氏からの唯一の要望「猫を中心とした撮影にしてほしい」を受け、三木監督は猫シフトを組んで撮影に臨んだとのこと。「ナナの演技はどうだったか」という問いに関しては「いい部分と悪い部分があった。」と辛口評価。ナナののびのびとした気まぐれな部分に苦労した一面もあったようでした。また、有川氏も何度も撮影に足を運んでいたらしく、ナナの視線誘導に尽力していたというエピソードも暴露。撮影がナナ中心で進んでいたことがうかがえます。
ナナの声を演じた高畑さんは「ナナだけはさっぱりといいますか、良い感じでドライに演じられたらいいなと。あとはナナちゃんがとても魅力的な顔をしてくれるので、できるだけ声を合わせられたらいいなと思っていました」と語り、竹内さんは「ナナを皆でゆっくり見守ろうという雰囲気があったので、珍しくギスギスもしないし、ひりつかない現場でした」と現場が優しい雰囲気に包まれていたことを明かしました。
“相棒”に優しく話しかけながら、満面の笑顔で抱っこしている福士さんが印象的な完成記念イベントでした。映画『旅猫リポート』は、10月26日から全国公開。
（C）2018「旅猫リポート」製作委員会 （C）有川浩／講談社
