映画感想・レビュー 265/2620ページ

荒野の七人:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-08

黒澤明監督の「七人の侍」に惚れ込んだ、俳優のユル・ブリンナーが、翻訳権を買い取り、舞台をメキシコに設定して映画化した西部劇の傑作だ。

メキシコの寒村イストラカンは、毎年、野盗に襲われ続けている。
そこで、村の長老は助っ人を雇うことにした。

ユル・ブリンナー、スティーヴ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン他3人の計7人のガンマンたちが集まり、彼らは村人たちに射撃の練習をさせ、隠し柵を作り、道には溝を掘らせて、野盗一味の襲撃に備えた。

やがて野盗は、40人の手下を率いて現れるが、思わぬ農民たちの反撃にあい、部下の半数の死体を残して、命からがら逃げ帰った。

その後、何度かの攻防が続き、結局3人のガンマンが生き残った。
リーダーのクリス役のユル・ブリンナーが呟く。
「勝ったのは俺たちじゃない。百姓だよ。」と。

7人の個性あふれるガンマンぶりが魅力的で、中でもスティーヴ・マックィーンのカッコよさは群を抜いていたと思う。

ガルシアの首:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-08

1960年~1970年代のアメリカの活劇映画を代表する、バイオレンス派のサム・ペキンパー監督の後期の代表作が、この「ガルシアの首」だ。

広大なメキシコを背景に、酒場のピアノ弾きが、すでに死んでしまった男の首を手に入れるため、墓場をさまよい歩く。

サム・ペキンパー監督ならではの、非情で乾いたタッチの演出と、賞金の懸った首をめぐって変容する人間模様の描写が見ものだ。

僕の村は戦場だった:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-08

ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞した「僕の村は戦場だった」は、戦争の悲惨さを、12歳の少年の悲劇を通して描いた、アンドレイ・タルコフスキー監督の長編デビュー作だ。

苛酷な戦争シーンに、リリカルで、詩的な少年の回想シーンを織り交ぜた、美しい映画詩になっていると思う。

戦争は終った:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-08

不安と苦悩を顔に刻み続けた、この中年の男ディエゴ(イブ・モンタン)は、反フランコ派の闘士として、スペインからパリに移住して、25年間地下工作を続けてきた。

1965年4月20日、彼は突然、スペインのバルセロナに行くことになった。
それまでの3日間に絞って、地下工作者の行動と状況を、アラン・レネ監督は、情感を込めて描き出す。

それはヒリヒリするような緊張の連続だ。
ディエゴの一つ一つの仕草や、表情が細かく捉えられていて、いつしか、観ている私はディエゴと同じ体験をし始めるのだ。

政治と愛情の関係がわかりやすく描かれていて、ディエゴの男っぽさ、筋金入りの意志の強さに共感させつつ、その戦争はまだまだ続いていることを、強く印象づけている。

イブ・モンタンは、何気ない仕草や表情に、"男"を滲み出させて、実にうまい。

ガールズ&パンツァー 最終章 第4話:P.N.「甘えん坊将軍」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-07

アニメファンにはお馴染みの美少女&戦車アクションです
全6話で構成される予定の最終章ですが今回の4話は54分の上映時間ではありますが、なんと制作に2年もかかってしまいました
しかし映像を観た時、『あっ、こりゃ2年かかるわけだわ』と度肝を抜かれました
あまりにも戦車による戦闘シーンのリアルさにこだわり過ぎて凄まじいことになっています
4DX上映でもないのに目が回って方向感覚を失ってしまいました
コレをもし私が4DXで観たら間違いなく座席で泡を吹いて死にます
出てくるキャラはカワイイですが戦車は全て実物がモデルで機種によってエンジン音も違います
ミリタリーオタクの人には今からでもオススメしたい作品ですよ

ガス燈:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-07

「ガス燈」は、殺人事件をめぐるミステリー映画だが、ヒロインのポーラは、イングリッド・バーグマンが常々やりたいと思っていた役だそうだ。

そのためなら、競演のシャルル・ボワイエにタイトル・クレジットのトップを譲ってもいいとまで、考えていたとのことで、それぐらい、この役に執念を燃やしていたんですね。

ポーラは、純粋かつ傷つきやすい性格で、夫役のボワイエの偏執的な陰謀のために、発狂の恐怖に怯えるのだ。

なるほど、女優にしてみれば、こうした複雑な役は、すこぶる魅力的なのだろう。
バーグマンにとっては、新しい役柄へのチャレンジであったのだと思う。

殺された叔母の家で、新婚の居を構えるポーラの、いささかの不安、夫への従属物でしかない、妻の虚しさと怯えなど、大柄なバーグマンの肉体からは、エモーションの大波小波が間段なく伝わってくる。

偽りの結婚と見せかけの幸福-----その仮面の裏の真実を知らないポーラ役のバーグマンは、うっとりするくらいに美しい。

旅情(1955):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-07

「旅情」は、ロマンチックな水の都ベニスを舞台に、後に巨匠となるデビッド・リーン監督が、大人の恋を情感あふれる映像で綴った愛の名作だと思う。

名曲「サマー・タイム・イン・ベニス」が終始流れて、旅先での恋という古典的なテーマを、最大限に盛り上げるが、この映画は、解放感に乗じた一時の戯れだけを表面的に描いた物語ではない。

モラルに縛り付けられて、温かい人間性を持たないかに見せる、キャサリン・ヘップバーンと、イヤな奴になりかねない、キザ男のロッサノ・ブラッツィのアンバランスな取り合わせが、美男美女が繰り広げる夢物語ではなく、現実の方向にドラマを傾かせているのである。

そして、真実の愛として悩んだ挙句に、旅行者として、その地を去ることを決意した女主人公の意識の変化が、一本の主軸を成して、一つの人間の在り方を提示してくるのだ。

潮騒(1974):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-11-07

「潮騒」は、まか不思議なムードと魅力を持った映画だ。

主人公は「暴力と偶然」という著作で名をなした、中年の犯罪心理学者だが、その著書名が実はこの映画の原題を逆にしたもので、ストーリーは、突然の暴力によって始まる。

主人公は、狂気の目をした青年に襲われ、負傷して、医師の手当を受けるが、翌日、往診に来たのは、美しい女医で、二人は恋に落ちる。

ここから映画は、ロマンティックな恋物語となるが、一方では狂気の青年が、暴力事件を起こし、猟銃で射殺されるという血生臭い事件が語られる。

暴力の恐怖と、恋の甘いムードが、あざなえる縄のごとくに絡まりあって、奇妙で、危うい、それゆえに魅力あふれる映像空間を作りあげていると思う。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム:P.N.「シンデレラ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-07

アベンジャーズを1作もみたことなかったんですが
(旧シリーズ2作はすべて見てます)
面白かったです。

メイおばさんがわかわかしくびっくり。
ハッピーがいいキャラしてました。

ヴェネツィアにプラハ… 美しい街並みが…
旅行に行きたくなりました。

終わり方もえ~~~みたいな感じで続きが楽しみです。

火口のふたり:P.N.「雪風」さんからの投稿

評価
★★☆☆☆
投稿日
2023-11-07

小説は読んでいたのでやっと観れました。内容は予想通りでしたが、終わり方が残念。最後までエッチ場面を観せてほしかった。まあ瀧内公美さん目当てやったので違う意味で楽しめましたけど。

ゴジラ-1.0:P.N.「日本の 国土は源 敷島の」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-07

敷島の命は源より賜るもの

70周年記念作品

温故知新、ゴシラ作品の原点を踏まえ、新しい息吹を与え、主人公も、どこかしら、昔の華奢で、年齢の割には若く見られる日本人ぴったりの神木さんをキャスティング。

戦後の混乱とエピソードを織り混ぜ、かつてあった戦争に負けても、日本人の強くもあり優しい底力を描いた、命の物語。

鑑賞して行きながら、鑑賞者自身も、変化する体験をする、面白い作品。

最初は映画だし、他人事だった作品も、徐々に、感情移入し、何時しか、涙する、勝ち負けと言うより、日本人が大切にして来た、一丸となって生きる姿勢、それは、戦後の復興をもたらし世界は驚愕した。

奉仕と言うと今では偽善的に使われるが、

わざわざ言われなくとも奉仕の精神が息づいていた日本人、命は賜るものだからこそ、人生に捧げる生き方は、自然な行為。

疑いと疑問が違うように、

世のため人のためと
金、我のためが、
結果的に違う、

溢れる犯罪のニュースが証明している。

悪もまた、大きな善になるには、膿だしも必要。

何事も、縁があり存在を許されている。

ゴジラ-1.0:P.N.「雪風」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-06

いつも思うけどなんでゴジラは日本に来るの?親日家やったら暴れないでほしい。予想よりよかった。内容はともかく、重巡洋艦高雄や震電、駆逐艦雪風や夕風、指揮官に雪風元艦長を使うなんてとてもセンスがいい!ラストで涙がこぼれそうやったけど止まりました。これが残念。伊福部音楽を大音響で聴けて最高です。

ゴジラ-1.0:P.N.「ロマンティックエロ爺」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-06

神木隆之介vsゴジラです!浜辺美波と暮らしているのに男(勃起)になれないぐらい罪を背負っててる男が~男性のシンボルとしてのゴジラを倒し男として複活する映画です!ラスト、ゴジラから再生能力を何故か得て生き返る浜辺美波が包帯で独眼になってる姿に1954年ゴジラの芹澤博士の姿を思い出し涙!涙!涙!しかし、ラストのラストでまさかの~あれは~続編のゴジラ-1.1では~浜辺美波vsゴジラなのか!

グリーン・デスティニー:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-06

この映画は意外に面白かった。
荒唐無稽な、ほとんど馬鹿馬鹿しいような物語だが、アン・リー監督の一番の傑作だろう。
何と言ってもワイヤー・アクションが楽しい。
瓦屋根の上を女二人が、豹のように駆け回る場面、竹林の中を男女がフワフワと飛び回る場面。
この二つのアクション場面にワクワクする。
若いヒロインを演じるチャン・ツィイーがいい。
小さな童顔にすんなり、しなやかな体。
演技も決して下手ではないし、動きもいい。

女と男の観覧車:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-06

🎡遊園地は確かに映画の名脇役。キャロル・リード監督の映画第三の男やオマージュされた山田洋次監督の東京家族。はたまたブレッソン監督の少女ムシェット。本篇の観覧車の背景も面白い!ウッディ・アレン監督のシリアスなヒューマン・コメディ

最終更新日:2025-12-21 16:00:01

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