一心太助 男の中の男一匹 作品情報

いっしんたすけおとこのなかのおとこいっぴき

今日は一心太助とお仲の婚礼の日である。仲人は大久保彦左衛門。長屋の連中は、太助を紋付羽織の花婿にこしらえ上げた。が、神尾主膳の賭場を荒して追われた弦太がころがりこんで来、長屋は大混乱、太助の晴着もズタズタになった。彦左と花嫁を前にした太助は、素裸の晴姿を見せた。ところが、スイートホームには次次と邪魔が入る。弦太に続いて、大久保家の用人喜内の隠し子糸吉と鯉平が居候にころがりこんだ。次に、お仲の友達お恵とお光が出て来るという始末である。その頃魚河岸には魔手がのびていた。悪商人丹波屋と結託した神尾主膳、南町奉行備前守の兄弟だ。折も折、彦左衛門が急死した。太助は悲しんでばかりもいられない。彦左の死を待っていたように、南町奉行は、魚河岸の取締役松前屋を豊臣残党の名目で捕縛し、丹波屋を新たに任命、河岸に重税を課したのだ。松前屋処刑の日が来た。町中をひきずり廻されている松前屋を見て、「殿さまッ」と叫んだ旅僧があった。松前屋こそ三十年前に失踪した弘前藩松前右近の一子五郎兵衛だった。豊臣残党の濡れ衣をはらす反証は上った。証人を連れて伊豆守のもとに急ぐ太助らの前に主膳一味が立ちふさがった。太助は暴れる。魚河岸の連中も加勢した。その間を縫って弦太が伊豆守の許に飛んだ。刑場で、松前屋の胸元に槍が合せられた瞬間、伊豆守が駈けつけた。江戸城中、将軍家光は余の近習にならぬかと言ったが、太助は「生涯魚屋で暮しとうございます」とはっきり一言し、わが家に急いだ。

「一心太助 男の中の男一匹」の解説

「江戸っ子判官とふり袖小僧」のコンビ鷹沢和善の脚本を沢島忠が監督した、一心太助シリーズの完結篇。撮影は「風雲児 織田信長」の坪井誠が担当した。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督沢島忠
出演中村錦之助 中村錦之助 月形龍之介 山形勲 大河内傳次郎 中原ひとみ 浜恵子 徳大寺伸 花房錦一 杉狂児 夢路いとし 喜味こいし 島田秀雄 堺駿二 進藤英太郎 原健策 阿部九洲男 中村時之介 沢村宗之助 尾形伸之介 遠山恭二 森島欣作 藤本秀夫 国一太郎 星十郎 長島隆一 香月凉二 波多野博 三島雅夫 藤木錦之助 中村幸吉 片岡半蔵 加賀邦男 高松錦之助 小柴幹二 若井緑郎 金剛麗子 丘さとみ 月笛好子 近江雄二郎
制作国 日本(1959)
上映時間 94分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:46

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