忠臣蔵 暁の陣太鼓 作品情報
ちゅうしんぐらあかつきのじんだいこ
中山安兵衛は江戸八丁堀の貧乏長屋に「けんか指南所」の看板を掲げた。異名を“のんだくれ安”という。男ぎらいで通る女髪結いのお勝が安兵衛に惚れた。--安兵衛の叔父・菅野六郎右衛門が剣客中津川祐範・村上兄弟らに斬られた。御前試合に勝ったのを恨まれたのである。知らせで安兵衛がかけつけたときはすでに遅かった。その場で、安兵衛は叔父の仇を討った。彼の人気が江戸中にたかまった。仇討のとき、浅野家の堀部弥兵街の娘・お妙が自分のシゴキを安兵衛に貸した。お勝の大敵が現れたというわけだ。さんざんもめた末「二本差しなぞ大きらいさ」お勝は身を引き、髪結いを廃業し、女侠客となった。名も三日月お勝と改め、江戸で名高い剣客俵星玄蕃の門をたたいた。元祿十四年、浅野家はお家断絶となった。吉良家では赤穂浪士の復讐をおそれ、剣客をしきりにやといいれた。玄蕃にも頼みこんできた。しかし、彼は断った。--いつまでたっても、仇討ちの気配はなかった。赤穂浪士は腰抜けとののしられるようになった。安兵衛は浪人して八百屋になっていた。お勝は彼と再会し、気が気でなかった。「安兵衛を信じてやれ」と玄蕃はいった。元祿十五年、十二月十四日、暁の陣太鼓が鳴り響いた。四十七士の討入り。引揚げの行列の中に、お勝はたしかに安兵衛の姿を見た。熱いものが胸元にこみ上げてきた。
「忠臣蔵 暁の陣太鼓」の解説
中沢信・田辺朝巳の脚本を、「七人若衆大いに売り出す」の倉橋良介が監督した義士外伝ものがたり。撮影も「七人若衆大いに売り出す」の広田彰三。音楽は「弁天小僧」(大映)の斎藤一郎。「花は嘆かず(1958)」の森美樹、「妻恋道中」の瑳峨三智子に、関西歌舞伎から市川寿海・坂東簑助・中村富十郎・実川延二郎らが加わる。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:倉橋良介
出演:森美樹 瑳峨三智子 近衛十四郎 河野秋武 川口のぶ 山鳩くるみ 町田祥子 本郷秀雄 浅茅しのぶ 三好栄子 森八郎 明石潮 万代峰子 田中敬介 大邦一公 戸上城太郎 澤村國太郎 北原隆 香川良介 永田光男 片岡市女蔵 佐乃美子 市川寿海 坂東簑助 中村富十 実川延二郎 嵐吉三郎 尾上菊次郎 林又一郎 名和宏 林与一 |
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配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(1958) |
上映時間 | 97分 |
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