殿さま弥次喜多 捕物道中 作品情報
とのさまやじきたとりものどうちゅう
尾張の若殿宗長と、紀州の若殿義道の二人は「弥次喜多道中」の味が忘れられなかった。それぞれのお城で退屈を持て余した。--宗長の城へ、義直の妹鶴姫の一行が見合いのためにやってきた。宗長が鶴姫に会うと、それは義直の女装だった。二人は早速脱出の打合せをした。そのとき、本物の鶴姫一行がつき、あわてた家老たちが二人のところへきて見ると、すでにモヌケのカラだった。物わかりのいい鶴姫は笑って見ているが、家老たちはすぐ二人に迫手を出す。--二人は尾張の宮で、舟に乗りこんだ。義直が殺人の現場を目撃し、犯人を探して船内をウロチョロすることになった。乗合わせた顔ぶれは、紀州家御用商人と自称する海賊和泉屋と稲妻の黒兵衛一味、駈落者の春六とお夢、大名荒しの義賊観音小僧に救われ故郷に帰る勘兵衛と孫のお君、小股の切れ上った姐御おれん、それに観音小僧を追う江戸の岡っ引・法華の大八と乾分シンガリの留などである。テンヤワンヤの大騒ぎの末、宗長と義直は船を下り、おれんと同行することになる。大八が二人を観音小僧と思いこみ、追いかけ、和泉屋も秘密を知られたと二人をつけ狙う。勘兵衛が偽の観音小僧に殺された。おれんが真の観音小僧なのだ。黒兵衛が与吉を煽動して親分の和泉屋を殺そうとしていた。観音小僧の名をかたって荒し廻った財宝を横取りするためである。が、逆に和泉屋に殺される。宗長らと和泉屋一味に情報を売りつけた者があり、両派は漁師小屋で対決する。和泉屋らが船に逃れ、二人も船へ。駈けつけた家老たちの前を、若殿たちと海賊を乗せた船が沖へ出て行く。乱戦が続き、二人が海賊たちをたいらげたとき、船も舟板を武器にはがれて裸になっていた。二人は紀州へ向った。そこには、おれんやお君や鶴姫たちが待っているはずだ……。
「殿さま弥次喜多 捕物道中」の解説
「殿さま弥次喜多 怪談道中」の姉妹篇で「ひばり捕物帖 自雷也小判」の笠原和夫と「若さま侍捕物帖 紅鶴屋敷」の鷹沢和善の脚本を「若さま侍捕物帖 紅鶴屋敷」の沢島忠が監督した明朗捕物道中記。撮影は「浅間の暴れん坊」の坪井誠、音楽は「若さま侍捕物帖 紅鶴屋敷」の鈴木静一。「浅間の暴れん坊」の中村錦之助、「母と拳銃」の中村賀津雄に、中原ひとみ・丘さとみ・桜町弘子などが出演。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:沢島忠
出演:中村錦之助 中村賀津雄 桜町弘子 渡辺篤 杉狂児 山形勲 雪代敬子 中原ひとみ 水野浩 ダークダックス ダークダックス ダークダックス ダークダックス 岸井明 薄田研二 加藤武彦 中村歌昇 丘さとみ 柳永二郎 沢村宗之助 片岡栄二郎 清川荘司 中村時之介 長島隆一 星十郎 |
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制作国 | 日本(1959) |
上映時間 | 84分 |
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