銀座の沙漠 作品情報

ぎんざのさばく

キャバレー・モンテクリストは、銀座で不気味な店として知られていた。ここで大暴れをしたチンピラ繁田三郎は、その度胸を支配人の庄司と、妖艶な女梨花に見込まれて、ボーイとして働くようになった。ある日、三郎は庄司から不思議な場所を見せられた。それは麻薬中毒者のうごめく人工沙漠であった。それ以来三郎は兄貴株になった。三郎は喫茶店オアシスで、そこに働くおとなしい礼子という娘に知合った。そこには、昔三郎が世話になった聖人というオッチャンもいた。礼子と三郎が遊園地にいった時、同じキャバレーに働く無口な山内が、妻の由美や子供と陽気にはしゃいでいるのをみた。その頃、庄司は配下を集めて何かを命令していた。その中の一人望月は庄司に楯ついた。数日後、三郎は梨花に彼女の体を代償に庄司の行動を探ることを頼まれた。三郎は礼子と競輪場で、山内が望月を殺すところを目撃した。山内は庄司の命令で働く殺し屋だった。山内は庄司に礼金を要求したが、逆に健に山内を殺せと命じた。庄司は山内と由美を例の沙漠に閉じこめた。健はわずかの隙に、山内と由美を助けてやった。誰一人姿を見たことのないボスは、いつも電話で指令して来た。ボスが香港に高飛びすると、庄司たちは、悪の利権争いに熱中した。庄司はボスの息のかかった梨花を殺し、犯人を三郎にしようとしたが失敗した。次々に起る怪事件に三郎は立上った。そして、三郎を狙っているのは庄司であることがわかった。礼子を囮に使って、庄司はおびき出され、二人は沙漠の密室に閉込められた。その時、聖人があらわれた。自分の娘礼子を救うために。彼こそは香港に逃げた筈のボスであった。庄司の拳銃にボスは倒れ、健と礼子の命が危くなった時、山内が現われ庄司を倒した。九死に一生を得た健と礼子は山内に礼をいおうとしたが、山内は借りを返したぜといって、警察にひかれていった。

「銀座の沙漠」の解説

銀座の地下に造られた人工沙漠を背景に、欲にからんだ人間たちを描こうという、オール読物所載・柴田錬三郎原作小説の映画化。脚色は「国定忠治(1958)」の高岩肇、監督は「運河」の阿部豊、撮影は「東京は恋人」の岩佐一泉。「俺は情婦を殺す」の長門裕之、「運河」の南田洋子、「知と愛の出発」の芦川いづみのほか、水島道太郎・大坂志郎・白木マリ・金子信雄・柳永二郎などが出演している。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督阿部豊
原作柴田錬三郎
出演長門裕之 南田洋子 芦川いづみ 小高雄二 白木マリ 柳永二郎 金子信雄 水島道太郎 大坂志郎 弘松三郎 西村晃 佐野浅夫 深江章喜 大森義夫 伊藤寿章 木島一郎 神山勝 小柴隆 八代康一 川村昌之 角田真喜子 二階堂郁夫 水木京一
配給 日活
制作国 日本(1958)
上映時間 91分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「銀座の沙漠」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:46

広告を非表示にするには