吠えろ岸壁 作品情報
ほえろがんぺき
長沢組と茨組が沖仲仕たちの支配をめぐって激しく対立していた。一年ほど前流れこんできた健次は、今は長沢組の小頭になっていた。古株の広川は彼を恨み、寝返った。社長の長沢を殺し、健次の弟分三公をおどして健次を岸壁におびき寄せた。健次が、酒場ロックの女給ユキと婚約をした晩のことだった。健次と広川が対峙した時、銃声がひびき、広川は胸を射ぬかれ、健次も崖を落ちた。二人を射ったのは茨組の殺し屋井田だった。--それから二年。健次が波止場に立った。彼は密輸船に救われ、港に戻ってきたのだ。酒場ロックに行ったが、ユキの姿はなかった。波止湯は茨組一色に塗りつぶされていた。三公も逃げるように姿を消した。流しの道公が、広川を殺したのは健次だと三公が証言したといった。ユキの姉の梨恵も、ユキの所在については口をつぐんだ。梨恵は茨の情婦だった。茨は健次を殺すよう井田に命じた。道公の機転で危いところを逃れた。傷ついた健次を、道公の妹玲子が看護した。三公が溺死体となって波止場に浮かんだ。ようやく梨恵が口を割った。ユキは健次に操を立てようとして茨に殺されたのだという。茨は密輸船玄陽丸と麻薬の取引をすることになっていた。健次が救われた船だ。取引場所は茨組駐車場。健次に向かって井田一味の拳銃が鳴った。拳銃戦。梨恵が健次をかばった。彼女は井田の弾丸に倒れた。道公と警官隊が駈けつけた--。
「吠えろ岸壁」の解説
「さいころ無宿」の大和久守正の脚本を、「殺られてたまるか(1960)」の若林栄二郎が監督したアクション・ドラマ。「第三の疑惑」の藤井静が撮影した。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:若林栄二郎
出演:江原真二郎 佐久間良子 小宮光江 八代万智子 今井俊二 山茶花究 富田仲次郎 山本麟一 斎藤紫香 萩原満 長谷部健 小沢栄太郎 大東良 立花啓子 高橋京子 槙阿由里 伊藤慶子 稲植徳子 菅沼正 八名信夫 若月輝夫 清見淳 沢田実 賀川晴男 吉川満子 |
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配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1960) |
上映時間 | 74分 |
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