天井桟敷の人々 作品情報

てんじょうさじきのひとびと

映画史上の傑作が4K修復されて鮮やかに蘇る

1840年代のパリ。劇場が立ち並ぶ犯罪大通りで、パントマイム師のバチストは女芸人のガランスを偶然助けたことから、彼女に恋心を抱く。まもなくガランスと、通りでガランスを口説いていた無名の俳優のフレデリックもバチストと同じ舞台で無言劇を演じるようになる。ガランスはバチストに愛を打ち明けられるが、その重い愛を受け入れることができない。やがて、犯罪詩人のラスネールが起こした事件の嫌疑が、ガランスにかかる。

「天井桟敷の人々」の解説

「映画史上の傑作」と呼ぶことに誰も異論がない、オールタイム映画ベストテンの常連であるフランス映画の名作。ナチス政権下に製作されたとは思えないほど、冒頭から犯罪大通りの巨大なオープンセットと1500人に及ぶエキストラが生む豪華な空間に圧倒される。映画は主人公たちが運命の巡り合いをする第一部[犯罪大通り]と、その数年後の第二部[白い男]の二部構成。ジャン=ルイ・バローのパントマイムなど伝説とも言える俳優たちの名演技もさることながら、本作の脚本家で詩人のジャック・プレヴェールによる名セリフの数々もすばらしい。愛と嫉妬、そしてそのすれ違いの愛を3時間10分にわたって描いた、濃厚な恋愛映画だ。2020年10月、2012年に4Kでデジタル修復されたものを上映。暗闇に浮かび上がる芳醇なモノクロ映像が堪能できる。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督マルセル・カルネ
出演アルレッティ ジャン=ルイ・バロー ピエール・ブラッスール マリア・カザレス
制作国 フランス(1945)
上映時間 190分
公式サイト http://zaziefilms.com/tenjou/

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「グスタフ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-10-09

ナチス・ドイツ軍占領下で制作された壮大なメロドラマ。大人の恋愛映画の名品。愛欲描写の上品な怪しさに、この映画最大の魅力があり、密度が濃い。主人公バティストを演じたジャン=ルイ・バローの完成されたパントマイム含む演技の素晴らしさ、ヒロインガランスを演じたアルレッティの溢れる女性の魅力、バティストの妻ナタリーを演じたマリア・カザレスの情熱的な愛の吐息。戦時中の時局に抵抗するような、恋に生き、恋に悩み、恋が人生全ての男と女を描くフランス映画人の矜持に圧倒されます。

最終更新日:2021-03-27 00:01:04

広告を非表示にするには