今年のゴールデンウィークの映画界は盛況を取り戻し、年間興行収入が2000年以降で歴代最高を記録した2019年（コロナ禍直前の年）のゴールデンウィーク成績（集計期間4月29日～5月5日）と比較すると、動員112.6%、興収119.1%と好成績を記録（興行通信社調べ）。コロナ禍の重い空気を払拭し、今後の夏休み興行に向け弾みがついた。 そんな中、今週の動員ランキングは、ヒットスタートを切った『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』（東宝東和）が、週末（金・土・日）3日間で動員174万6000人、興収24億7300万円をあげ、前週を上回る好調ぶりを見せ、2週連続で1位に輝いた。累計成績は動員467万人、興収65億円を既に突破している。
2位から4位までは前週と変わらず、2位の『名探偵コナン 黒鉄の魚影（サブマリン）』（東宝）が週末3日間で動員85万1000人、興収11億9000万円を記録。累計成績は動員72万8000人、興収103億円となり、劇場版シリーズでは初の100億円突破を果たし、シリーズ史上No.1となった。このヒットを受け、5月27日から毎週土曜日限定で4年ぶりとなる発声可能な応援上映が全国の対象劇場で実施される。
3位の『劇場版 TOKYO MER～走る緊急救命室～』（東宝）は週末3日間で動員54万1000人、興収7億3700万円となり、累計成績は動員182万人、興収24億円を記録。また、4位の『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-』（ワーナー）が週末3日間で動員24万6000人、興収3億3400万円をあげ、累計成績は動員140万人、興収18億6800万円となっている。
新作では、5位にマーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）の人気シリーズ第3弾『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』（ディズニー）がランクイン。5月3日（水）の公開から5日間で動員43万2000人、興収6億7300万円となっている。アベンジャーズの一員として世界を救ったガーディアンズの前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとする最凶の敵が現れる。ジェームズ・ガンが引き続き監督・脚本を務め、クリス・プラット、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼル、ゾーイ・サルダナらキャストが再集結している。
7位には、無名だった作家・宮沢賢治を支えた父と家族の愛の物語を成島出監督が描いた『銀河鉄道の父』（キノフィルムズ）が登場。厳格な父であろうとするが、溢れ出す息子への自らの愛に振り回される父・政次郎を役所広司が演じ、賢治を菅田将暉、妹のトシを森七菜、母のイチを坂井真紀が演じている。