先週首位でスタートを切った『Fukushima 50』(松竹/KADOKAWA)が、土日2日間で動員8万2000人、興収1億800万円をあげ2週連続1位を獲得した。新型コロナウイルスの感染拡大防止協力要請により、一部映画館の営業見合わせ、映画の公開延期といった苦しい状況が続く中、累計では動員35万人、興収4億6000万円を突破。同様に、2位でスタートした『仮面病棟』(ワーナー)も、土日2日間で動員6万3000人、興収8200万円をあげ2位をキープ。累計では動員30万人を突破し、興収4億円まであとわずかに迫っている。
3位にランクインの『パラサイト 半地下の家族』(ビターズ・エンド)は、拡大公開から10週目にして、興収では『仮面病棟』を上回る2位と健闘。累計で動員300万人、興収42億円を突破し、まだまだ目が離せない興行を続けている。
続く4位の『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(東宝)もその順位に留まっており、1位から4位の順位に全く変動がないという結果に。春休み向け大作映画の封切延期の影響が見受けられる。
未公開シーンが追加され、映倫区分がR18+(18歳以上が鑑賞可)となったディレクターズカット版が公開された『ミッドサマー』(ファントム・フィルム)は、先週の7位から2ランクアップの5位にランクイン。
新作では『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』(東宝)が6位に初登場。2019年11月から2020年にかけて放映されたTVドラマ「貴族誕生 PRINCE OF LEGEND」のその後を描く劇場版第2弾。TVドラマに引き続き白濱亜嵐、前作「PRINCE OF LEGEND」の活躍も記憶に新しい片寄涼太、劇団EXILEから鈴木伸之ら豪華なメンバーが終結。「かぐや様は告らせたい」の河合勇人が監督を務める。
ほか既存作品では、7位の『犬鳴村』(東映)は累計で、動員96万人、興収12億円を突破した。
また、本年度日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(松坂桃李)、最優秀主演女優賞(シム・ウンギョン)の3冠に輝いた『新聞記者』(スターサンズ/イオンエンターテイメント)が、凱旋興行により11位まで順位を上げる健闘を見せている。