今週の映画動員ランキングは、大人気シリーズの最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(ディズニー)が、土日2日間で動員77万1500人、興収10億4800万円をあげ、堂々の1位を飾った。オープニング週末2日間の動員数は、記録的なヒットとなっている「美女と野獣」の記録を抜いて2017年洋画No.1となった。配給元のディズニーによると、公開初日の出口調査で10代の満足度はほぼ100%ということで、今後夏休みに入ってからの興行にも期待がかかる。主演のジョニー・デップをはじめ、キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュらシリーズおなじみのキャストに加え、主人公ジャック・スパロウに恨みを持つ「海の死神」サラザール役にハビエル・バルデム、ほかブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラーリオらが出演。
『忍びの国』(東宝)は、土日2日間で動員40万4500人、興収4億8500万円をあげ2位に初登場。歴史小説家・和田竜の同名ベストセラーを映画化。「嵐」の大野智が主演、石原さとみ、伊勢谷友介、鈴木亮平、知念侑李ら豪華キャストで、戦国時代の伊賀忍者と織田信長軍との攻防を描いた戦国エンターテイメント大作となっている。TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた初日舞台挨拶は、全国169劇場にライブ中継され、全国各地の劇場を盛り上げた。
3位にも新作『兄に愛されすぎて困ってます』(松竹)が、土日2日間で動員14万3000人、興収1億6500万円をあげてランクイン。人気少女コミックの実写映画化で、主演の土屋太鳳のほか、片寄涼太、千葉雄大らが出演。「兄こま」公式SNSのフォロワー数は、ツイッターが18万8000、Instagramが16万を突破し、今後の集客に一役買いそうだ。
『それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!』(東京テアトル)は、土日2日間で動員8万人、興収8800万円をあげ、7位のスタート。この成績はこれまでの記録だった「それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ」(2015年7月4日公開、最終興収5.4億円)を抜き、シリーズの歴代最高の大ヒットスタートとなった。ほか新作では『劇場版 Free!-Timeless Medley- 約束』(松竹)が、10位にランクイン。
なお、好調な興行を続ける『美女と野獣』(ディズニー)は5位にランクイン。累計興収は120億8000万円を突破し、「風立ちぬ」の120億2000万円を抜いて歴代興収ランキング18位と順位を1つ上げている。