今週の映画動員ランキングは、『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』(アニプレックス)が、土日2日間で動員30万人超、興収4億2500万を突破し、初登場1位を飾った。1館あたりの興収が280万円を超える高稼働、さらにこのオープニングはアニプレックス配給作品での最高記録という、素晴らしい成績でのスタートとなった。第15回電撃小説大賞<大賞>を受賞した川原礫氏による小説が原作のTVアニメの劇場版で、川原氏による書き下ろしストーリー。TVシリーズも手掛けた伊藤智彦が監督を務める。作品ホームページでは、各地で行われる出演者や監督による劇場舞台挨拶の予定や、劇場への来場者特典が週替りで全8週配布決定との告知がされているのに加え、3月10日からは 4D版の上映が4DX/MX4Dを導入する国内の全劇場66館すべてで決定し、今後も落ちの少ない興行が見込まれる。
先週1位スタートを切った『相棒-劇場版Ⅳ-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』(東映)は、土日2日間で動員18万人、興収2億2700万円を上げ2位。平日の稼働も好調で、公開から9日間の動員数は早くも80万人を突破している。
3位には『1週間フレンズ。』(松竹)が、土日2日間で動員12万5000人、興収1億5300万円を上げ初登場。アニメ化や舞台化もされた、葉月抹茶原作のベストセラーコミックを実写映画化。1週間で友達の記憶をなくしてしまう障がいを持つ女子高生香織と、そんな彼女に思いを伝え続ける同級生の祐樹を川口春奈と山崎賢人のW主演で演じている。監督は「赤い糸」「電車男」の村上正典。
4位から10位は、先週の2位から8位の作品がしのぎを削る中、ロングランを続けるアニメ2作品は今週も10位以内に留まった。8位にランクインの『君の名は。』(東宝)は4月7日より北米での公開が決定、一部劇場でRADWIMPSの英語版主題歌入りの本編が上映されている。9位にランクインの『この世界の片隅に』(東京テアトル)は、今週またもや上映館数を増やし301スクリーンでの上映となった。公開15週を超えて毎週のように上映スクリーンを増やしていくというのは非常に稀なケース。各種映画賞を次々受賞するなど、話題も尽きない中、息の長い興行が今後どう展開していくのか注目される。