メル・ギブソンとショーン・ペンが初共演し、世界最大の英語辞典「オックスフォード英語大辞典」誕生に隠された奇跡の実話を映画化した『博士と狂人』。10 月 16 日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショーとなる。本作は、1928 年の第一版刊行まで実に 70 年以上を費やし世界最高峰の辞典と称される「オックスフォード英語大辞典」を作ったのは、“異端の学者”と“殺人犯”だったという驚きの実話を、アカデミー賞俳優のメル・ギブソンとショーン・ペンで映画化した話題作。貧しい家に生まれるも独学で言語学界の第一人者となったマレー博士をメル・ギブソンが、戦争後遺症で心を病み殺人を犯した狂人マイナーをショーン・ペンが演じる。
この度解禁された冒頭映像では、精神を病み幻覚を見たことで殺人を犯してしまうマイナー(ショーン・ペン)の“狂気”が映し出されている。これまでも『デッドマン・ウォーキング』『I am Sam アイ・アム・サム』など度々アカデミー賞を賑わせた名優ショーン・ペンが狂人マイナーを演じ、まるでマイナーが憑依したかのような熱演で魅せる。冒頭の 3 分間だけでもショーン・ペンの凄みが伝わる映像となっている。
自分の命を狙う男から逃れ、自国アメリカからロンドンにやってきたという元エリート軍医のマイナーは、ある晩、男が部屋に侵入したと確信する。拳銃を持って狂ったように男を追い、ついに射殺するマイナーだったが、それはまったく別の人物だったという衝撃的な幕開けだ。しかしこの一件こそが、英国が威信をかけた「オックスフォード英語大辞典編纂」という一大プロジェクトに、アメリカ人のマイナーが関わるきっかけになる重要なシーンだ。
また、ショーン・ペン監督作に出演経験もある俳優の石橋凌はじめ、各界の著名人たちから絶賛コメントも到着した。
【コメント一覧】 敬称略・順不同
膨大な時間を費やし、偉業を成し遂げた登場人物の人間力に、先ず感動!
そして秀逸のパフォーマンスを見せた米国映画界の良心、ショーン・ペンに脱帽!!
石橋凌(俳優)
言葉が真に体に宿る。
時には凶器となって世界を征服し時には罪人をも許す。
神の魂胆をよそに真っ向から今の世に問いただす禁断の書、映画。
至高にして真の愛と友情の物語。
佐野史郎(俳優)
辞書は莫大な言葉の海を渡る羅針盤である。
言葉を得ることによって、人は大地から天空へと飛ぶ翼を手に入れることができる。
「博士と狂人」を観て、先人の苦労を知った。
金田一秀穂(日本語学者)
重厚で切なくて美しい映画でした。
博士いわく「言葉の翼を持てば世界の果てまで飛べます」と。
遠くへ飛べないこの時代に、ぐっと心に染みる「言葉」の宝が満載です。お奨め!
ロバート キャンベル(日本文学研究者)
罪とは何か。言葉とは何か。焦燥と呵責と慟哭の渦に翻弄される名作。
「人間にまともな奴はいない」という台詞が刺さる。
松尾貴史(タレント)
大航海のような魂のドラマが始まる。
狂気という運命は何をこの男にもたらすのか。
そして、人間の能力とは何なのか。
我々はその全貌をまったく把握できていない、
ということを思い知らされる映画。
名越康文(精神科医)
メル・ギブソンは時代考証にこだわる。
それは別の時代の、別の世界の人々に固有の感受性や価値観をありのままに再生して、
観客に特段の理解も共感も求めないということである。まことにすがすがしい。
内田樹(思想家・凱風館館長)
前人未踏の大辞典の制作過程が当時の雰囲気そのままに伝えられていることに、原作以上に驚いた。
言語、辞典、本、そして人への「愛」と「敬意」に満ちた作品!
サンキュータツオ(芸人・日本語学者)
「独学の天才学者と狂った殺人犯がタッグ組んで、世界最高峰の辞典を作った」って、
創作じゃできないよな~さすが実話。映画にしたくなるのわかる!
花くまゆうさく(漫画家・イラストレーター)
これまで様々な映画の中で「無謀な挑戦」が描かれてきたが、今作の挑戦はダントツの難易度だ。
その高い壁を乗り越えようとする人々の情熱と言葉に胸が熱くなる!
赤ペン瀧川(映画プレゼンター)
異なる二本の映画を見ているはずが、気付けば一つの作品になったみたいだ。
ともに孤独な博士と狂人の人生が重なって、予想のできない偉業を果たした。
中江有里(女優・作家)
映画『博士と狂人』本編冒頭映像
https://youtu.be/neXlxw4ReWM