尾藤イサオ 中尾ミエ W主演『感謝離 ずっと一緒に』映画化 11月6日(金)全国公開決定

尾藤イサオ 中尾ミエ W主演『感謝離 ずっと一緒に』映画化 11月6日(金)全国公開決定
提供:シネマクエスト

朝日新聞「男のひといき」欄から話題になり、2020年3月に単行本化された「感謝離(カンシャリ)ずっと一緒に」(双葉社刊)が、尾藤イサオ、中尾ミエをW主演に迎え、小沼雄一監督により実写映画化、今年11月6日(金)全国公開されることが決定した。

2019年5月、朝日新聞「男のひといき」欄に一つのエッセイが投稿された。エッセイのタイトルは「感謝離(カンシャリ)ずっと夫婦」。同年3月に62年連れ添った愛妻を亡くした河崎啓一(当時89歳)が悲しみに打ちひしがれる中、妻への思いを綴ったエッセイは読者の心に深く染み渡り、大きな反響を呼んだ。ラジオやテレビでも取り上げられ、このエッセイを読み「涙した」と呟いた女性のツイッターは10万件以上リツイートされている。投稿のタイトルにある“感謝離(カンシャリ)”という言葉は、《愛する人が遺していったものに感謝の思いを込めながら整理していくこと》を意味しており、河崎自身から自然に出てきた表現だ。このような思いに至るまでの河崎自身を書いた「感謝離(カンシャリ)ずっと一緒に」が今年2020年3月に単行本化され、共感の声が続々と届いている。妻に先立たれ、遺品を前に立ち止まっていた著者の河崎だったが、そのひとつひとつを手に取り、妻との愛おしい日々を思い出し、その出会いや奇跡に感謝をしながら、『さようなら。ありがとう。』と手放していくことで、愛する人との別れを乗り越え、前へ進もうと思えるようになる。『長年寄り添ったパートナー“だった”、と考えたのは誤りだった。二人の間に終止符は存在しない、これからもずっと一緒だ。』そう言って、晴れやかな気持ちで前を向く姿、愛妻への想いが溢れる感動の実話が実写映画となって11月スクリーンに活写される。

夫を演じる尾藤イサオは、1962年、歌手としてデビュー。1966年、ビートルズ日本公演の前座として内田裕也やブルージーンズ、ジャッキー吉川とブルーコメッツ等と出演、合同演奏を行い、1970年には「あしたのジョー」の主題歌を歌い一世を風靡した。歌手活動に留まらず、テレビドラマや映画、舞台と、俳優としても約50年にわたり活躍し、中でも映画では市川崑、森田芳光、山田洋次など日本を代表する監督らの作品に出演している。近年は、テレビドラマ「ノーサイドゲーム」(TBS)、映画『天地明察』、『の・ようなもの のようなもの』などに出演、バイタリティ溢れる姿をファンに届けている。本作は、尾藤にとって、21年ぶりの映画主演作となる。

妻を演じるのは、歌手、女優、近年ではコメンテーターとしても活躍している中尾ミエ。1962年「可愛いベイビー」が大ヒットし、以降数多くの楽曲を世に送る出す一方、女優として「若い季節」や「ふりむくな鶴吉」といったNHKドラマ、「必殺シリーズ」では他を圧倒する存在感を放っている。近年ではテレビドラマ「金魚姫」、映画『人生、いろどり』、『繕い裁つ人』などに出演している。
尾藤と中尾は、中尾が主演・企画・プロデュースを務めるオリジナルミュージカル「ザ・デイサービス・ショウ~It’s Only Rock’n Roll~2019」以来となり、映画は今回が初共演となる。昭和、平成、令和、3つの時代で様々なエンターテインメントを発表し続けている大ベテランの二人が62年連れ添ったおしどり夫婦を体現する。

2020年、新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るい、人々の生活は大きく一変した。人との付き合い方、物との関わり方、社会的な距離を保ちながらの生活を余儀なくされ、人生に疲れを感じる人も少なくないだろう。そんな時だからこそ、河崎夫婦の歩みを垣間見ることで、観る人の背中をそっと押し、明るい気持ちにしてくれる映画が待ち望まれている。

最終更新日
2020-09-08 12:00:38
提供
シネマクエスト(引用元

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