『おいしい生活』、『ブラック校則』来年1月に公開する主演作『風の電話』と話題作の出演が続くモトーラ世理奈の主演最新作『恋恋豆花』(れんれんどうふぁ)が2020年2月22日より新宿ケイズシネマほか全国順次公開となる。オーディションで2,000人の中から本作ヒロインの座を掴んだモトーラ世理奈はモデルとして一躍脚光を浴び、ファッション・アイコンとして各国のクリエーターから熱い視線を注がれていますが、女優としてもその才能を発揮し、複雑な内面を持つ主人公、奈央を演じている。父の3度目の結婚相手になる予定の綾(大島葉子)と女子大生の奈央という奇妙な関係の2人の台湾旅行から見えてくる家族の肖像、そして魅惑のグルメとスイーツ、そして思いがけない人々との出会い…。監督は『アイコ十六歳』、『美・少女日記』、『タイム・リープ』等数多くの美少女の面差しを映像に切り出してきた今関あきよし。10月18日に京都国際映画祭の特別招待作品として本作が上映され、大好評を得ている。
今回、映画の舞台のひとつである台北で、台湾のマスコミ、映画関係者を招待したプレミア試写会が開催された。会場は、台湾映画の修復・保存を行う公的機関である國家電影中心の試写室。12月1日(月)昼の12時5分、今関あきよし監督の「大家好!(「皆さんこんにちは!」を意味する中国語)」の挨拶から試写会はスタート。昨年の『恋恋豆花』台湾ロケの際にご協力いただいた皆さん、台湾のマスコミ・映画配給関係者、台湾のモトーラ世理奈ファン(!)で満席の場内で、なごやかなムードの中、上映が行われた。上映終了後には、今関あきよし監督、脚本のいしかわ彰、モトーラ世理奈、大島葉子、シー・チーティエン(石知田)、ヴィッキー・パン・ズーミン(潘之敏)、劇中歌『恋恋豆花』を歌う洸美-hiromi-が登壇、舞台挨拶を行った。
今関監督:なんかとてもホッとした。台湾試写は凄く緊張するかと思ったら、何故かとてもリラックスしながら台湾の方々と観ることが出来た。映画を楽しむ気持ちに場内は満ちていて、反応がビビッドで笑いやざわめきに溢れていた。上映後も「『恋恋豆花』の“恋恋”はホウ・シャオシェン侯孝賢監督の『恋恋風塵』からですか?」と記者に聞かれて嬉しかった。タイプは違うけど大好きな台湾の映画。恋恋は「愛おしい」とか「大好き」の意味。台北試写を終えた今の僕の気分は恋恋台湾なのだ。
モトーラ世理奈:撮影の時以来、1年数ヶ月ぶりの台湾でしたが、台湾の空気はとても優しくて、以前と同じように、私をまるごと受け入れてくれるようです。今日は台湾の方と一緒に『恋恋豆花』を観たんですが、笑いのポイントが日本と同じで、映画は国境を越えるんだなぁ…と思いました。『恋恋豆花』は、私たち日本人が台湾の美味しいものを食べて、台湾の人の優しさにふれて、キラキラした景色に包まれる、そんな映画なんですが、台湾の人にとって、それはどこにでもある日常なんですよね。その日常がどんなに素晴らしいものなのか、この作品をもっと多くの台湾の方に観ていただいて、再認識していただけたら嬉しいです。
大島葉子:ようやく台湾の皆さんに作品を観ていただけました。台湾で観る『恋恋豆花』は、2018年の10月に台湾で撮影したあの日々を思い出させてくれて、なんだか嬉しかったです。『恋恋豆花』の台湾での正式公開はまだ未定ですが、「日本人がこんなに台湾を愛しているんだ」ということを知ってもらえる映画だと思いますし、台湾の人が台湾の素晴らしさを再発見できる映画だと思いますんで、絶対に台湾で公開してほしいです。
シー・チーティエン(石知田):やっと観れました!そして、めっちゃお腹すいてます!映画に美味しいもの映りすぎですよ。今関監督とは『恋恋豆花』撮影前からの知り合いで、ある意味、友達のような関係です。監督はユーモアがあって、周囲の人たちを幸せな気分にさせる人。『恋恋豆花』は、そんな幸せな気分に満ち溢れた映画です。それでいて、日本の映画スタッフはプロ意識が高く、丁寧に仕事を積み上げていく姿が印象的でした。とてもとても幸せな体験でした。
ヴィッキー・パン・ズーミン(潘之敏):ようやく完成した作品を観ることができたんですが、本当に本当に可愛い映画でした、台湾スイーツも可愛い、台湾グルメも可愛い、劇中歌も可愛い、そしてもちろん、モトーラさんと大島さんはとびきり可愛い。私は日本映画に出演するのは初めてでしたが、一番最初が今関監督の映画でよかったです。今関監督の演出は、俳優を信じて、自由に演技をさせてくれる部分が多いのですが、私はそういう経験があまりなかったので「本当に大丈夫?」と不安になることもしばしばで(苦笑)。でも、完成した映画は完璧でした。
洸美-hiromi-:故郷での試写会、なぜか日本よりも緊張しちゃいました!上映後に色んな方から直接「歌がいいね」とお言葉をいただきとても嬉しかったです。映画を通して、台湾のみなさまももっと台湾を愛おしく思ってもらえてたらいいなと思います。