松坂桃李、“2年をかけて完成した作品”に感無量も上映後舞台挨拶の観客からの視線に「この目線が一種のプレイ」映画 『娼年』公開記念舞台挨拶

松坂桃李、“2年をかけて完成した作品”に感無量も上映後舞台挨拶の観客からの視線に「この目線が一種のプレイ」映画 『娼年』公開記念舞台挨拶
提供:シネマクエスト

日時:2018年4月7日(土)
場所:TOHOシネマズ 日比谷
登壇者:松坂桃李、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、馬渕英里何、三浦大輔監督

2001年の直木賞候補になり、性の極限を描いたセンセーショナルな内容が話題を呼んだ石田衣良の恋愛小説「娼年」が、2016年の舞台と同じ松坂桃李x三浦大輔のコンビで映画化、4月6日(金)より全国公開となった。退屈な日常を送る20歳の大学生・森中領は、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香に誘われ“娼夫”となる。リョウはさまざまな女性たちと身体を重ねながら、彼女たちの心の奥に隠された欲望や心の傷を優しく愛し、自らも少しずつ成長していく。原作の魅力をそのままに、美しくも鮮烈な愛のドラマが完成した。4月7日、本作の劇場公開を記念して、監督と出演者による舞台挨拶が行われた。

作家・石田衣良による同名小説を、2016年の舞台版と同じく松坂桃李×三浦大輔のコンビで映画化した『娼年』が4月6日、ついに劇場公開された。その公開記念舞台挨拶が7日、東京のTOHOシネマズ日比谷で行われ、主演の松坂桃李、共演の真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、馬渕英里何、そして三浦大輔監督が登壇した。

会員制ボーイズクラブの娼夫となる大学生・森中領役で、ハードなラブシーンに挑戦した松坂は「上映後の舞台挨拶なんですね、しかもこんなに大きなスクリーンで」とつぶやきながら「映画を観た皆さんの前で、しかも洋服を着ているという…ある種のプレイのように思えます」とユーモアたっぷりに挨拶。

観客がスクリーンですべてを“目撃”しているだけに「僕はこの目線が一種のプレイだと思います。(プレイ感が)映画からずっと続いている感じがする。いたたまれない」と自虐。それに会員制ボーイズクラブの娼夫・平戸東役の猪塚が「(観客は)スーツを着ていない状態の松坂さんを想像できますからね~」とイジると、松坂も「できますね、どんな感じなのかを鮮明に」と笑わせた。

舞台版の演出も手掛けた三浦監督は「今をトキメク松坂さんに大胆なことをさせて…諸悪の根源は僕にあります!舞台から2年くらい経ちますが、これでやっと解放される」と映画公開に安堵すると、松坂も「僕も舞台が終わっても映画版があるというのが頭の片隅にずっとあったので、どの作品に携わっていても『娼年』が迫っているなぁという感じがあった」と思い入れを吐露。三浦監督は「舞台の時から松坂君と共犯関係を結び、それが完結するのが今日でした。感慨深いものがありますね」と互いの苦労をねぎらった。

会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香役の真飛は「完成した作品を観たときに、桃李さんの真っ直ぐな瞳に引き込まれて、涙がポロリとこぼれた」と感想を述べる一方で「あとは桃李さんのお尻が見どころですね」と悪戯っぽい笑み。照れる松坂をよそに三浦監督は「(ラブシーンでの)お尻の痙攣は松坂桃李君のアドリブです!」と爆弾発言で、松坂を「違います!リアリティを追求してくれという演出がありました!」と慌てさせる一幕もあった。

耳が聞こえない謎の女性・咲良役の冨手は「今の日本は不倫や性にまつわることで暗くなりがち。でもこの作品から日本自体が変わると思った。松坂桃李は世界を救う!」と高らかに宣言。松坂から「ダ~メだよ、そんなことを言っちゃ(笑)」と制されるも「それだけみんなで命をかけた作品!」と胸を張った。領に想いを寄せる大学の同級生・白崎恵役の桜井は「松坂さんとの撮影があったのが、1年前のちょうど今日でしたね」とシミジミし、領を買うOL・イツキ役の馬渕は「自分でも予想してない大爆笑と涙が流れた不思議な作品。ご覧になった方と座談会を開きたいくらい。どこかで語り合いませんか?」と呼びかけた。

性を扱った作品だが、松坂は「濡れ場のシーンが多いけれど、笑っていいところは十分に笑ってほしい。2回見れば、笑いのポイントも見えてきますから」と明るい鑑賞を指南。三浦監督も「すべてに笑いどころが満載。真面目に観てほしい一方で、おかしなところも沢山あるので、笑って突っ込んでほしい。自分も笑いながら完成させました。これはアートの欠片もない、セックス・エンターテインメントです」と娯楽映画としての完成度を強調していた。

最後に松坂は「舞台版も含めると、2年をかけて完成した作品を皆さんに届けることができて嬉しいです。普段抱えている固いものが柔らかくなるような優しさに包まれるような作品になりました。だから我慢せずに笑い、泣いて、そういったことをした上でこの映画に浸ってほしい。」とアピール。三浦監督は「賛否両論あるかもしれないけれど、みんなで死に物狂いで作った映画です。普段こういったテーマに嫌悪感を抱くような方でも楽しめるようにと、セックス・エンターテインメントという新たなジャンルを作ったと自負しています。今の日本映画界に爪痕残せたら面白いことになるはず」と公開後の反響に期待を込めていた。

最終更新日
2018-04-09 12:00:40
提供
シネマクエスト(引用元

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