こうの史代(原作)・片渕須直(監督)がタッグを組み、「この映画がみたい!」と日本全国の支持をクラウドファンディングで集め制作が決定したことでも話題のアニメーション映画『この世界の片隅に』(2016年10月公開予定)。
本日、第二弾ビジュアルが公開された。
遠くに呉港が見える高台でスケッチを取る主人公すずがおり、その下には戦中の活気ある広島市が描かれ、広島県産業奨励館(現・原爆ドーム)など、今は見ることができない街並みが再現されている。昭和20年を生きる人々の日々を、まるで実在したかのように活き活きと、徹底した考証で色鮮やかに描き出している。
クオリティの高い原作のアニメ化ということで、すでに期待も高まっており、「このマンガがすごい!」編集長の薗部真一氏からも期待のコメントが寄せられた。
<『この世界の片隅に』アニメ化に寄せて>
僕らの暮らす日々との地続きを堅実に描きつつも、絵の「乱れ」までもが演出という衝撃的な技法をもって、人のつながりの理想形を提示するある種の寓話として成立させた。
この域に至ったマンガ表現をいかに描くのかは、マンガと同様に成熟しつつあるアニメーションという文化にとっても、挑戦であろう。楽しみでならない。
――「このマンガがすごい!」(宝島社)編集長・薗部真一さん
本ビジュアルが使われたちらしは、5/28(土)よりテアトル新宿、ユーロスペースほか劇場で設置が予定されている。