乃南アサのベストセラー『しゃぼん玉』林遣都×市原悦子で映画化。2017年春公開に向けて宮崎でクランクイン

乃南アサのベストセラー『しゃぼん玉』林遣都×市原悦子で映画化。2017年春公開に向けて宮崎でクランクイン
提供:シネマクエスト

直木賞受賞作家・乃南アサの同名小説を映画化した『しゃぼん玉』が、2017年春に全国で公開されることが決定した。

原作は、宮崎を舞台に、親に見捨てられ通り魔や強盗傷害を繰り返す孤独な若者が、逃亡先で偶然出会った老婆や村の人々との出会いを通じてなくした感情を取り戻していく、血の繋がりを超えた絆を描いた感動傑作。

主演の伊豆見役を林遣都、伊豆見が逃亡先で出会う老婆・スマ役を市原悦子が演じる。そのほか藤井美菜、相島一之らが出演する。監督は『亡国のイージス』の阪本順治監督や『相棒』の和泉聖治監督の下で助監督を、TV「相棒」シリーズでは監督を務める東伸児氏。東氏は今作が劇場初監督作となる。

3月18日に宮崎県でクランクイン、19日には、メインロケ地となる宮崎県椎葉村にあるスマの家のロケセットでお祓い、製作発表会見が行われた。お祓いには原作者の乃南氏、東監督、出演者の林、市原が出席し、映画の無事完成を祈願した。

林、市原の会見中の主なコメントは以下の通り。
____________________________________________________________

■林遣都コメント
愛はどこからでも生まれ、人を築いていってくれる。どんなに苦しくても、大切な何かを失っても、生きてさえいて、誰かが見ていてくれれば、必ず取り戻すことができる。
原作を読み、自分自身と重ね合わせ強く感銘を受けました。
自分の居場所を見つけ、愛を知り、どんどん変わっていく伊豆見の心の動きを、大事に、繊細に表現したいと思います。

■市原悦子コメント
今までも山奥での撮影というのは数回ありました。『黒い雨』『蕨野行(わらびのこう)』。やはり共通しているのは、自然の中でありのままに生活するということです。厳しい自然の中をどう生きて、何を子孫に残していくのか、そして最後は自然の中で順番に死んでいく。映画『しゃぼん玉』も人間本来の生を全うして、自然の中で自然に寄り添って生きていく……原点に戻らされる作品だと思います。そんなことが、映画の中で青年にどう伝えることができるのか、難しいと思います。

一人がどう頑張っても駄目だし、原作があって、監督がいて、この自然があって、そして私たち役者がその一部となって、映像的にどう映るのか。映画もお芝居も総合芸術とよく言われますが、まさに誰か一人が特殊な魅力があっても駄目だし。そこで何が映し出されるのか。光と影、自然の移り変わり、空気、そういうものが織り成す映像ができるかどうか。

結局は、みんながそんな事を考えてどうするのか。とても結果が楽しみですね。映画に出てくる人はみんな地味だしね(笑)。

最終更新日
2016-03-22 11:33:52
提供
シネマクエスト(引用元

広告を非表示にするには