スタローンも舌を巻いた“ロッキー復活”のアイデアとは?『クリード チャンプを継ぐ者』メイキング写真を公開

スタローンも舌を巻いた“ロッキー復活”のアイデアとは?『クリード チャンプを継ぐ者』メイキング写真を公開
提供:シネマクエスト

12月23日公開の映画『クリード チャンプを継ぐ者』から、撮影現場でライアン・クーグラー監督にアドバイスするシルベスター・スタローンのメイキング写真が解禁された。

2006年、最終章となる『ロッキー・ザ・ファイナル』で、スタローン自らがシリーズに終止符を打つことになったが、ある日、スタローンの元に「アポロに息子がいたとしたら……」というアイデアを持ったクーグラー監督が訪れた。

クーグラー監督から構想を聞いたスタローンは、思わず舌を巻いたという。
「ロッキーが人々に残した印象に大きさには、私は当惑すると同時に圧倒されている。だからこそ、私はこのキャラクターを損なってはいけないという計り知れない責任を常に感じてきたんだ。ライアンが、アポロ・クリードの息子アドニスというキャラクターの構想をもって訪ねてきたとき、私は、これはすごい、このフィルムメーカーはこんなに若いのに、私たちが何十年も前に始めた作品にこれほどまで魅了されているなんて、と思った。認めるけど、私はすごく興味をそそられたよ」

スタローンは1946年生まれ、1986年生まれのクーグラー監督との年齢差は40。クーグラー監督の“ロッキーの体験”は、父とともに過ごした少年時代に遡る。

「僕は父親と『ロッキー』映画を観て育った。僕らの定番の父子タイムだったんだ。ロッキーは誰もが共感できるキャラクターだ。それは『ロッキー』映画にはどんな人でも楽しめる要素があるからなんだ」

「僕らは一緒に『ロッキー2』を観たものだよ。あの映画が僕がロッキーというキャラクターとストーリーを知ったきっかけだ。父と僕は最終的にはシリーズ全作を一緒に観て、僕は父を通してあのストーリーに夢中になったんだ」

映画化するために、スタローンからの承諾と、彼が再びグローブを手にする~ロッキーを再び演じる~という言質を取りつけなければならなかった。スタローンと初めて会った日のことを、「彼がちょっと不安げなのが見てとれた。なにしろ僕は、その当時はまだ1本も長編映画を作っていなかった。たぶん彼は、『この俺に「ロッキー」映画を撮りたいと言ってくるなんて、この若造は何者だ?』と思っていたんじゃないかな。でも同時に、彼がどうすれば映画として成立させられるか、あらゆる可能性を考えているのも感じた」と振り返る。 そして、スタローンと若きライアンの脚本化に向けての共同作業が始まった。

「なにしろ、スライ(スタローンの愛称)ほどロッキーを熟知している人はいないからね。ボクシングについても、スポーツとして、そして映画でどう描くかということについて、彼は誰よりも詳しい。僕らは脚本を書きながら、『このシーンだとロッキーは何をするのかな?』と彼に電話して相談したよ。僕が何か思いついたら、最初に電話したのが彼だったし、彼のほうでも僕に真っ先に連絡してくれた。彼は本当に寛大だったし、すばらしい共同作業だった」

こうして生まれたのが、親友であるアポロの息子・アドニスを世界チャンピオンにすると決意したロッキーが、再びリングに向かう『クリード チャンプを継ぐ男』だ。

トレーナーとしてセコンドにつくロッキーを演じたスタローンは、「ボクシングは、80パーセントは頭の中で決まる。ロッカールームを出る前に負けが決まってしまうこともありうる。だからこそ、いいセコンドというのは、その場で即断できる精神分析の力が必要だ。セコンドはボクサーの精神状態を安定させなければならない。セコンドというのは、そんなすごい役割を担っているんだよ。だから、ロッキーが進むべき道としてはすごくいいと思ったんだ。ボクサーとしての長年の経験を、アポロの息子に生かすことができるんだからね」と、熱く語っている。

最終更新日
2015-11-19 19:21:35
提供
シネマクエスト(引用元

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