世界40ヶ国語以上で翻訳、全世界3,500万部以上の売り上げを誇るロングセラー児童小説を実写映画化した『パディントン』。1月15日(金)に公開を迎え、翌日16日(土)に日本語吹替え版のキャスト、松坂桃李、斉藤由貴、三戸なつめが舞台挨拶を行った。
上映前、パディントンがエスコートする形で3人が登場すると、場内からは大歓声が!
「皆さん今日はお越しくださってありがとうございます!可愛らしいパディントンを観て、子供向け映画だと思っている方、結構びっくりされると思います。本当に面白い映画です!」と松坂が挨拶すると、続く三戸も「初めてのアフレコはすごく緊張しながらでしたが、パディントンにずっと癒されながら、楽しい時間を過ごすことができました。公開を迎えられて、素敵な時間を皆さんと共有できることが嬉しいです!」と興奮気味で挨拶。一方の斉藤は「私が演じたブラウン夫人は、パディントン駅でクマを見つけて、パディントンの名付け役なんです!そんな大役を演じられて光栄です。」とコメントしつつ、「…あっ!これ、ネタバレかしら…!あんなに(舞台挨拶が)始まるまで注意していたのに。でも本当にすごく素敵なお話しで、私自身クマに泣かされるとは思いませんでした(笑)」と観客の笑いを誘った。
ついに映画が公開を迎えたことに対して松坂は、「クマの声のお話をいただいたときは、衝撃が走りました、正直最初は「む、無理かも」と思いながら、「本当にクマを演じるんですよね?」って何度も聞き返してしまいました。でも有吉さんもやられていたし、頑張ってみようかと」と当初の気持ちを振り返り、「映像を観てからは、パディントンが終始可愛くて、早く皆さんにもその可愛さを伝えたいなと思っていたので、今日を迎えられて嬉しいです。」とコメント。斉藤と三戸も「最初に映像を見た際に、ロンドンの街並みや、ブラウンさんのおうちが本当にステキで、美しくて。皆さんもあなどることなかれ!って感じです」(斉藤)、「小さい頃からパディントンが本当に大好きで、作品に携われたことは本当に光栄ですし、劇中、私が演じたジュディがパディントンと一緒にクマ語を話すシーンがあるのですが、まさかパディントンとクマ語を話す日がくるなんて!と嬉しかったです」(三戸)とそれぞれ喜びを語った。
吹き替えを務めた“紳士すぎるクマ”のパディントンと自身との共通点を聞かれた松坂は「ん~肌の色ですかね(笑)ずっとアフレコしながら思っていました。今日の服はパディントンをイメージした(ベージュ)なんです」と笑顔で返答。一方、久しぶりの吹き替えとなった斉藤は「サリー・ホーキンスさんが演じたブラウン夫人は英語を話しているわけで、話すスピードも長さも違うんですよね。そこにぴったり声をあてることに注意しながらも、彼女が演じたキャラクターのニュアンスを壊さないよう意識しました。また、アーティストであるブラウン夫人のもつ雰囲気も大切にして、でも私が演じることで、何かプラスしたいなと思いながら臨みました」とアフレコを振り返った。また、プロモーション期間中、試写会やイベント等で3人の中で最もパディントンと登壇してきた三戸は、「昨日もラジオも一緒に出たり、(私の)ライブにも遊びに来てくれたり、多分一番パディントンと会っていたので、すごく寂しい!」と本日のイベントでパディントンとしばしのお別れとなることに対して、寂し気な表情を浮かべつつ、「次に会った時は、私の出身地である奈良を案内して、鹿に一緒に鹿せんべいをあげたい!」とパディントンへの熱い想いを語った。
さらに、“紳士すぎるクマ”でありながら劇中トイレを壊してバスルームを水浸りにしたり、と生活の中でおちゃめな失敗を繰り返すパディントンの愛すべきキャラクター性にあやかり、MCから「最近やってしまった失敗」を聞かれた3人は、「今年の正月に実家に帰った際、甥っ子にお年玉をあげようと思っていたのに、あげる直前にお金を持っていないことに気が付いて…!焦ってすぐ銀行でお金をおろしました(笑)なんとか間に合いましたけど、3歳くらいになる甥っ子に適切な金額はいくらだろうと迷いました。いくらあげたかは秘密です。」(松坂)、「冬休みがあったお子さんも多かったと思いますが、私の子が冬休み最後の日に山ほど宿題が終わっていないことが発覚して…。「なんでこんなにやってなかったの~!」って頭からツノを出すくらいに怒ったんです。夜中まで頑張ってなんとかすべてやりきったのですが、翌日学校から「1つも宿題を出してない」って電話がかかってきまして…。昨日あんなに頑張って宿題をやったのに、勉強机に全部置き忘れていたんです。なんでランドセルまで入れるところまで確認しなかったんだろうって自分を反省しました(笑)」(斉藤)、「私は前髪が短いんですけれど、この短さでも巻くんですよね、前髪。でも短すぎておでこをやけどしちゃうことが多くて。最近もやってしまいました(笑)この短さだと隠しようがないので、気をつけます!」(三戸)とそれぞれ失敗談を暴露。場内からは笑いがこぼれた。
トーク後半、パディントンから映画のヒット祈願と公開記念舞台挨拶のお祝いにプレゼントとして、“巨大クマ手”が贈られた3人。その大きさに驚きの表情を浮かべつつ、仕上げとしてユニオンジャックの旗をそれぞれ飾り付け、熊手が完成すると、「パディントンのように紳士にふるまって、真摯に仕事に取り組みたいですね。優しい気持ちを大切にしたい」(松坂)、「ブラウン夫人のようにやさしくて、あたたかいお母さんとして、頑張りたいなと思います。あんまり怒らないように…(笑)」(斉藤)、「去年は皆さんにすごく笑顔にしてもらったので、今年はパディントンのように皆さんを笑顔にできるような年にしたいなと思います。」(三戸)と今年の抱負を明かした。
最後には、会場に集まった観客と三本締めで映画のヒット祈願!松坂による「いよーおっ!」という掛け声で場内が一つになり、三本締めは見事一発成功!!拍手が鳴りやまない中、松坂が「本当にパディントン、すごく素敵です。またパディントンを取り巻く家族や周囲の人たちもみんな素敵で、家族の愛や絆が美しく、あたたかく描かれている作品です。どうやら続編も作られているみたいなので、皆さんも口コミを広めていただいて、ぜひ続編も日本公開が実現してもらいたいなって思います。パディントンにもまたぜひ会いたいので!」と締めくくった。