なぜ台湾に日本人の神が生まれたのか? 奇縁に迫るドキュメンタリー「軍服を着た神様」

なぜ台湾に日本人の神が生まれたのか? 奇縁に迫るドキュメンタリー「軍服を着た神様」1
なぜ台湾に日本人の神が生まれたのか? 奇縁に迫るドキュメンタリー「軍服を着た神様」2

提供:キネマ旬報

台湾各地に50以上あるといわれる日本神を、文化人類学者の藤野陽平と記録映像作家の遠藤協が訪ね歩いたドキュメンタリー「軍服を着た神様」が、8月上旬よりポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。メインビジュアルが到着した。

日本の植⺠地だった台湾で、なぜ日本人の(しかも軍服を着た)神が生まれたのか? その真相に迫る中で見えてきたのは、それぞれの神の数奇な運命であり、今を生きる人々との交流、台湾の⺠間信仰のあり方、そして戦争の痕跡だった──。

〈コメント〉

遠藤協(監督)
これまで色々なところで⺠俗的なものを撮影してきましたが、本作ほど不可思議と奇縁に遭遇した現場は後にも先にもなさそうです。コロナ禍で台湾に行けない間も、彼の地に棲まう日本神のことを考えて過ごし、取り憑かれたようにして完成まで6年かかってしまいました。台湾に留まる日本人の霊たちが、かつてどのように生き、死に、そして死後を生きたのか。霊たちの声を聞くことは、彼らへの弔いであると思います。そんな作品を目指しました。

藤野陽平(出演者・文化人類学者)
漢字に米食と共通点の多い東アジア。特に日本と台湾は関係が近くて深いと言えるでしょう。ただ、相互理解は難しく、広く言われる「台湾は親日」という一本槍では説明しきれません。広さも人口も日本に比べると小さくても、⺠族も言語の多様性に富み、度重なる植⺠経験という歴史もあります。日台の宗教は共通点も多いのですが、⺠俗的な世界観には大きな隔たりもあります。日本軍人が祀られていると聞くと、ついつい親日的だからと考えがちですが、そこに広がる世界は奥行きのある生活史に裏打ちされた息づかいが感じられます。台湾宗教のフィールドワークをしていると、毎度、自分の偏狭な理解の枠組みを揺さぶられるような思いがします。この映画を通じて私たちが感じた魅惑的で摩訶不思議な感覚に皆さんも引き寄せられて、よりディープな日台交流のきっかけになったら嬉しいです。

「軍服を着た神様」監督:遠藤協 旅人:藤野陽平
語り:中⻄レモン 作曲・アニメーション:武徹太郎 演奏:馬喰町バンド 整音:⻩永昌
アドバイザー:三尾裕子、陳梅卿 プロデューサー:藤野陽平、遠藤協 製作・配給:三叉路フィルム
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
日本/2025/107分/台湾華語・台湾語・日本語
© 2025 SANSARO FILM LLC
公式サイト:https://sansarofilm.com/kamisama/

最終更新日
2026-05-19 18:11:41
提供
キネマ旬報(引用元

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