ジョニー・デップ製作/主演最新作『MINAMATA(原題)』が9月、全国公開。
熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒子・スミス氏が 1975 年に発表した写真集「MINAMATA」だ。ジョニー・デップ自身が長年の憧れだったと語るユージン氏。彼の遺作ともなったこの写真集を基に、ジョニー自身の製作/主演で待望の映画化が実現した。共演はビル・ナイ、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子など実力派キャストが集結。坂本龍一が音楽を手掛けた。
本日 6 月 9 日は、主演ジョニー・デップの 58 歳の誕生日。それを記念して、待望の新場面写真が解禁された。今回解禁された写真はジョニー扮するW・ユージン・スミスが暗室の中でカメラをかまえた姿だ。ユージンをよく知る関係者やファンの中でも、あまりにもそっくりだと称賛を浴びるジョニーのルックス。1971 年、ユージンが水俣取材をしていた際にアシスタントを務めた、写真家の石川武志氏より石川氏が撮影したユージン本人の写真を入手した。比較するとより、顔立ちが似ていることが分かる。
ジョニーはユージンについて「長年、彼に憧れを抱いていた」と語る。「私はマグナム・フォトの会員だった写真家メアリー・エレン・マークと親しくて、彼女は W・ユージン・スミスと知り合いだったので、彼の写真のファンだった私はメアリーに彼のことを聞いた。彼女によると、彼は気難しいが繊細なボヘミアンであり、すべてを見てきた百戦錬磨の戦争フォトジャーナリストだったという。彼にまつわる面白い話も聞いた。彼はユーモアのセンスがある人で、“W は何の略ですか?”と聞かれると、“ワンダフル”と答えていたそうだ」とジョニーは笑う。まるで現代のボヘミアンのようでいて、ユーモアに満ち溢れたジョニーがユージンを演じることになったのは、必然だったのかもしれない。自ら製作・主演を務めたジョニーにとって、役者人生をかけた衝撃の感動作!続報にご期待ください。
© Larry Horricks ©︎Ishikawa Takeshi