- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-20
この映画「アメリカを売った男」は、アメリカで実際に起こったロバート・ハンセンによるスパイ事件を基にしている。
謎の多いこの作品だが、そんな謎解きが目的ではない、ハンセンとオニールとのわずか2ヶ月のやり取りが非常に重要で、この映画の出来を良くしていると思う。
ともかく、ハンセンを地味ながら(地味だからこそ20年以上もスパイ活動ができたのかもしれないが-----)、クリス・クーパーが見事なまでに好演していると思う。
そして、そんなすごいスパイが、あんな若造訓練捜査官だけは、なぜか最後まで信用し、結局それが逮捕に繋がってしまうという悲しさ。
オニールも言いようのない複雑な気持ちだったことを、良く演じていたと思う。
派手さはないものの、結構見ごたえのある佳作だ。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-20
粋で小気味のよい大人の会話が楽しめる映画だ。
ストーリー自体はゆったりとしているようでも、会話がテンポいいため飽きが来ない。
そして、ウォルター・マッソー演じるジュリアンが、その場をしのごうとしてつく嘘が嘘を呼び、話がややこしくなっていくところや、上手い具合にトニーが誤解していくあたりが、上品なドタバタ・コメディ映画として仕上がっていて実に面白い。
そして、何よりも驚かされたのが、イングリッド・バーグマンの出演。
「カサブランカ」や「ガス燈」で強烈に印象づけられたイメージからは想像できなかったバーでのダンスシーンには驚いてしまった。
とにかく、一見の価値ありの映画だ。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-02-20
やたらとド派手な爆破シーンやアクションシーンが多い映画で、さすが「アルマゲドン」や「トランスフォーマー」のマイケル・ベイ監督だと納得。
ストーリーも単純で分かりやすい。殺人現場を目撃した女性を犯人から保護しながら、ヘロイン強奪犯人との格闘がメインストーリーだが、この映画の見どころは、それ以外に、マーカスとマイクの迷コンビぶり。
ともかく、この二人のやりとりが実に面白い。
ほとんどけんか腰のやりとりだが、特に恐妻家のマーカスの言動は滑稽で笑いを誘う。
ウィル・スミスを有名にした作品だが、若くて、まだちょっと初々しさの残る彼にも要注目だ。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-20
この映画「地獄に堕ちた勇者ども」は、ルキノ・ヴィスコンティ監督が、1933年のドイツを舞台に、権力と欲望に取り憑かれた者たちの、残忍非情な陰謀劇を、圧倒的な退廃美で描いた作品だ。
製鉄王エッセンバック男爵の誕生日に、財産を狙う一族が、男爵家に集まった。
男爵の従弟で、ナチス親衛隊の幹部ヘルムートは、財産の全てをナチスのために、没収しようと計画する。
そして、それぞれの欲望を利用して、次々と一族を死に追い込んでいく。
ラスト、邸宅の大広間に飾られる、鉤十字の旗が、その後のナチスの猛威と狂気を見事に暗示していると思う。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-20
この映画「恐怖のメロディ」は、クリント・イーストウッドが初監督したスリラーの傑作だ。
後に彼が市長を務めたカリフォルニア州カーメルを舞台に、地元の人気DJデイブが、毎夜、エロール・ガーナーの名曲「ミスティ」を電話でリクエストする女性ファン、エブリンから執拗に迫られる。
恋人のいる彼に嫉妬したエブリンが、自殺を試みた後、一転して殺人に走る展開など、その後の「危険な情事」に連なる、元祖ストーカー映画になっている。
断崖のある海辺の家で、デイブが、恋人を襲うエブリンと闘うクライマックスが、実にスリリングだ。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-20
あなたは、今、人生の終盤、おおての段階だろうか、それとも、行き詰まりのチェックメイトだろうか?
様々な、技法を惜しみ無く提供し、展開して行く作品。
スペインは、まるで、マルガリータ・デ・テレサ・エスパーニャの夢を今も見ているようだ。
まるで、無垢な、少女の瞳を夢見、その眼差しに、釘付けになる。
プラドの秘宝、ベラスケスの作品のように、音楽家や芸術家に、様々なインスパイアーを与えるように、その眼差しは、スペインの夢を紡いで行く。
あなたの人生の映画は、終盤、それとも、行き詰まり、チェックメイトのその時だろうか?
少女よ、もう、瞳を閉じて、
もう、スペインは、その眼差しを失いつつある。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-02-20
北海道、東京、大阪と、オムニバス形式で、女性の物語に焦点を当て、展開して行く。
最初は、失礼ながら、前田敦子さんの、今時な女性のストーリーかなと、鑑賞するつもりはなかったのですが、80近いカルーセル麻紀さんの渾身で挑んだ作品と言う記事を読んで、想像がつきにくい点が余計、興味を引きました。
カルーセル麻紀さんは、その存在自体が、役にピタリでしたし、北海道にいながら、まるで舞台劇の様な演出もなかなか、作品上、違和感なくはまっていました。
東京・八丈島は、離島と独特の閉塞感もしっかりと描かれていました。
オムニバス形式なんですが、やはり、主軸は、前田敦子さんの大阪が、ポイントのようです。
彼女のトラウマの様な、白黒の世界、感情を解き放して行くロードムービ風に展開、最後は、心なしか、明るいトーンに感じるかも?
全体を通して、女性讃歌、新たな船出を応援している様な作品です。
大阪の馴染みある場所に感動、カルーセル麻紀さんと言えば、殆ど鬼籍の方々の「ノックは無用」で、皆さんのザ・大阪の追い風が感じられる作品かも?
- 評価
- ★☆☆☆☆
- 投稿日
- 2024-02-19
出演者達がビックリするシーンが多くてシラケました。笑えないホラーコメディです。昔の貞子に戻ってほしい。小芝風花さんが可愛いかっただけでした。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-19
宮崎駿監督のアニメーション君たちはどう生きるか視聴後にWOWOWから提供されたスマホ画像で吹替版を観る。モノクロのスチル映画で構成されたポーランド映画パサジェルカも想い出す。幸福で平和な愛すべき過去,対比される過酷な未来と残酷な現実,核情況下の世界情勢を反映して出来たクリス・マルケル監督の鮮烈な活動写真!
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-19
🦤🦜🐸宮崎駿監督作品の映画君たちはどう生きるかとヴィム・ヴェンダース監督作品PERFECT・DAYS から受ける印象は本篇見たいな記憶と夢に拘る映像である事と観賞後に引き摺る映像体験だと云う点なのだ
- 評価
- ★★☆☆☆
- 投稿日
- 2024-02-19
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
謎が多すぎて訳が解らなかった邦画。
本年度ベスト級。
木竜麻生さんや仲野太賀さんなどお気に入りの役者さん目当てで鑑賞。
出だしから意味不明(笑)
沙苗が階段をかけ降りて血塗れになったホストの隼人の所に行くシーン。あれは何だったの?
タバコを吸うだけでスプリンクラーが発動するの?
出だしから良く解らない(笑)
健太と沙苗は何故結婚したの?
健太は何故いきなり会社の同僚とキスしたの?
何故健太は同僚の女の子と死のうと思ったのか?
意味不明な感じで展開するストーリーについて行けず。
迷惑行為も散見(笑)
勝手にボートに乗って何でオールを投げ捨てるのか?
プラレタリウムを鑑賞中に何故お喋りしているのか?
交差点の真ん中で何故車を止めるのか?
自分には全く意味不明で謎だらけの映画でした。
木竜麻生さんや仲野太賀さんに加え
橋本愛さんの演技はとても良かった!
ホスト役は水上恒司さんだったけど、全く解りませんでした( ´∀`)
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2024-02-19
終始アドリブの会話が続く新鮮なミステリー映画。
本年度ベスト級。
マーダーミステリーって、それぞれのキャラクターしか知らない情報を元に犯人が誰なのかを突き止めるゲーム。
だから登場するキャラクターは誰が犯人なのか解らない。
リアル犯人捜しのゲームを映画とした作品。
本作は終始キャストが台本も無く全てアドリブで進行するストーリーと言う事でなかなか面白かった!
犯人捜しのストーリーなんだけど登場人物のセリフに引き込まれる。
いつ、誰が、どんな事を喋るのかも解らないのにカメラがちゃんとキャラクターを捕えているのが凄い!
何台のカメラで撮影しているのか?
気になるところ。
劇団ひとりサンの声がデカイ(笑)
剛力彩芽さんは何者なの?(笑)
色んな証拠品がザクザク出てくるのが気になったけど、その証拠品を突き付けられたキャラの反応が観ていて面白い(笑)
役者さん達のアドリブの力量が凄かった!
悲しい過去の事件を表現していた作品だったけど新鮮な作風に釘付け!
エンドロールで流れるキャスト達の撮影秘話が面白かったです( ´∀`)
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2024-02-19
前情報が無いと楽しめないバレーボールを題材としたアニメ。
本年度ベスト級。
本シリーズを全く知らなくて鑑賞。
キャラクターの繋がりが解らなかった上、選手達の名前やキャラも解らず(笑)
そしてアッサリと終わった感じで満足度は低かった感じ。
舞台は春の高校バレー。
全国大会の3回戦。
音駒(ネコマ)高校と烏野高校の試合がメイン。
試合の途中で過去の出来事を映し出しながら進むストーリー。
本作の主人公は音駒高校の5番、孤爪がメインって感じだったけど、それで合ってるかな?(笑)
この孤爪がやる気が無い感じなんだけど凄いキャラ!
試合中に相手の攻撃パターンを分析して試合を修正するシーンが印象に残る。
そうかと思えば烏野高校の選手の方も描かれていて良く解らない(笑)
ライバル校みたいな感じだったけど、2つの高校の関係も良く解らず。
続編に匂わすラストで次作観るなら予習が必要と感じる。
本作、中高生徒の観客が多め。
子供達に人気のアニメとはじめて知りました( ´∀`)
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-19
戦時下、働き盛りの者は、戦地へ赴くなか、束の間の静寂に包まれた、雄大なモンタナの自然に、溶け込む、儚い時間に、輝いて生きた若者の面影が、瞼に焼き付く作品です。
モンタナを真に愛したポールへの思い出を、自然の中で、美しいリズムにフィッシングする成年の束の間の物語を、兄のノーマンが、紡いで行く。
戦時下の束の間の静寂、
儚い、若者の輝きが、折り重なり、モンタナの雄大な自然が包み込み、幾重にも、重厚な趣を与えています。
アメリカのハリウッドのアイコンとして、今も輝き続ける、ジェームス・ディーン、マリリン・モンロー、は、儚い人生に、正に、そこに存在する演技で、私たちの瞼に焼き付いている。
儚い、若者の人生も、束の間のとは言え、そこに存在した輝きが、ゆかりの人々の瞼に焼き付いている。
久々に、映画って、こうでなきゃと思い出させてくれる、自然と人が調和し、ブラッド・ピットのそこにある存在が、輝く作品です。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-19
恵比寿映像祭のVideoインスタレーションに若きキアヌ・リーヴスの映像が出て来た
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-19
🗽恵比寿映像祭Video作品の中にテレビドラマ版ワンダーウーマンをモチーフにしたものが在った。Power が発揮されるシーンのフラッシュなどコミック原作の姿が👊
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-18
障害の発症場面は、リアルに表現されていて、辛くてもらい泣きしたが、それから何かが起こるのでなく、主人公2人の生きづらさの、根幹として物語が始まる。
小さな職場で暖かい人達に見守られながら、お互いの生きづらさを理解し、手助けしあう。
障害を乗り越えて、母親の介護の道を選んだ藤沢さんの清々しい姿と、山添君が自転車をゆっくり漕ぎ始め、ただ、ただ走るシーンでは、閉ざした心の壁が徐々に剥がされていく姿の映像は圧巻でした。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-02-18
地方都市のイオンシネマで、仕事帰りに初日の最終上映回に観に行きました。予想を超えて、ほぼ満席に近かったことに驚きました。
テレビアニメ1期をリアルタイムで見てから原作に入り、以降原作の完結までリアルタイムで追いかけました。原作は、バレーだけでなく、人間ドラマとしてもとても素晴らしく、大好きな作品です。
それを踏まえての感想ですが、色んなキャラクターの想いのこもった原作エピソードが極限まで削られていて、今回の映画は、孤爪研磨が主人公かな?と思えるような視点での描かれ方になっていました。上映時間の制限があるので仕方ない…なので、テレビシリーズで観る時ほどの感動はありませんでした。
ですが、作画は素晴らしく、特に試合終了間際のカメラワークがすごい!試合の臨場感があるので、映画として観る価値はあると思います。
ただ、原作やアニメで、少なくともキャラクターの予備知識がないと、「???」となっている間に試合終了かも…
個人的には、テンポ感とか作画は満仲監督の時の方が好きだったので、嬉しい点でもありました。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-18
ヴィム・ヴェンダース監督の最新作のPERFECT・DAYSが集大成で在ったように宮崎駿監督の本篇もまた集大成のコラージュ作品だったと思う
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-18
ヴィム・ヴェンダース監督最新作の名作PERFECT・DAYSを視聴して,本篇のミラーハウス見たいな渋谷の最先端な公共トイレが登場して驚愕したこと。そう想いながら寡黙な上記作品の役所広司の演じる平山と本篇の孤独な放浪者トラビスとがオーバーラップする。虐められたのかトイレで泣いて居る男の子を慰めるシーンなども本篇の探偵ごっこのシーンと重なりグッと来た