伊藤くん A to E 作品情報
いとうくんえーとぅいー
32歳の脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)は5年前に手がけたドラマ『東京ドールハウス』で一躍売れっ子となるが、その後ヒット作を出せず、過去の栄光にしがみついていた。返り咲きを狙う彼女は、新作のネタにするため、トークショーに参加した女性たちの恋愛相談に乗ることに。片思いする「伊藤」にぞんざいに扱われている相談者A・島原智美(佐々木希)。「伊藤」にストーカーまがいの好意を持たれている相談者B・野瀬修子(志田未来)。親友の実希が思いを寄せる「伊藤」を寝取ってしまう相談者C・相田聡子(池田エライザ)。「伊藤」に処女が重いと言われ自暴自棄になる相談者D・神保実希みき(夏帆)。彼女たちを振り回している「伊藤」は、皆共通して容姿端麗ながら自意識過剰で無神経な男であり、莉桜は脚本を書き進めるうちに「伊藤」は同一人物ではないかと思い始める。そんな中、「伊藤」は莉桜が講師を務めるシナリオスクールの生徒、伊藤誠二郎(岡田将生)であることが判明。しかも彼は自分に関わった4人の女A~Dの物語の企画を挙げていた。これまで追いかけてきた「伊藤」が口先ばかりで莉桜が軽蔑する生徒である伊藤誠二郎であること、再起をかけたネタを奪われそうになっていることにショックを受ける莉桜。追い詰められた彼女は、ある行動に出る……。
「伊藤くん A to E」の解説
柚木麻子の直木賞候補作を「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の廣木隆一監督が2017年放映のドラマ版と合わせ映像化。落ち目の脚本家・莉桜は恋愛相談をネタにし新作で再起を図ろうとするが、相談者4人を振り回していたのは莉桜のシナリオスクールに通う伊藤だった。容貌は優れているが自己愛の強い伊藤を「秘密 THE TOP SECRET」の岡田将生が、したたかな脚本家を「追憶」の木村文乃が演じ、欺瞞や欲望など人が持つ毒を描き出していく。
柚木麻子の直木賞候補作を「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の廣木隆一監督が2017年放送のドラマ版と合わせ映画化。落ち目の脚本家・莉桜は読者の恋愛相談をネタに新作で再起を図ろうとするが、相談者4人を振り回していたのは莉桜のシナリオスクールに通う伊藤だった。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2018年1月12日 |
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キャスト |
監督:廣木隆一
原作:柚木麻子 出演:岡田将生 木村文乃 佐々木希 志田未来 池田エライザ 夏帆 田口トモロヲ 中村倫也 田中圭 |
配給 | ショウゲート |
制作国 | 日本(2018) |
上映時間 | 126分 |
(C)「伊藤くん A to E」製作委員会
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、2件の投稿があります。
P.N.「映画すき!」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2018-01-18
不器用に、でもそれなりに頑張って生きていこうとする五人の女性像が、身勝手な伊藤くんと言う一人の男との関わり合いの中で描かれる。あるある~のエピソードであり、思わず苦笑いをする。ストーリーは基本的にテレビドラマ版を踏襲しているが、テレビより伊藤くん視点が強い。テレビでは岡田将生含む三人の俳優で伊藤くんが描かれるため、最後に実は伊藤くんが一人の人物であったというミステリー性があるが、映画では最初から岡田将生一人のためその面白さが無いのが残念。映画では時間的制限もあり細かな説明、表現が出来ず出来映えはテレビドラマに軍配が上がる。