つむぐもの 作品情報
つむぐもの
福井県、越前。不遜で偏屈な性格の和紙職人・剛生(石倉三郎)は、妻を亡くして以来、誰とも心を通わせることなく生きていた。一方、韓国、扶余郡で暮らす無職のヨナ(キム・コッピ)は怠惰な生活を送り、人付き合いもうまくできず、人生の目標も見出せずに、空虚な思いを抱いていた。ある日、剛生が病魔に倒れ、半身まひで介護が必要になる。そこに、和紙づくりの手伝いと勘違いして来日したヨナが、ヘルパーとしてやってくる。頑固で偏見に満ちた剛生はヨナを受け入れようとせず、勝気な性格のヨナもまた剛生に反発し、二人はぶつかり合う。言葉も文化も価値観もまるで違うために介護もうまくいかないが、ヨナの常識にとらわれない介護は、次第に剛生の固く閉ざされた心を開いていく。やがて、介護の理想と現実の間で苦しむ介護士や、和紙職人の仲間たちなど、周囲の人物にも変化が生まれていく。いつしか剛生とヨナは人としての大切な心の結びつきを知っていくが、二人には過酷な運命が待ち受けていた……。
「つむぐもの」の解説
福井県越前を舞台に、妻を亡くし要介護となった偏屈な和紙職人と、勘違いで来日した韓国人ヘルパーが、ぶつかり合いながらも心を通わせていくヒューマンドラマ。出演は、「瀬戸内海賊物語」の石倉三郎、「息もできない」のキム・コッピ。監督は、「カミングアウト」の犬童一利。
福井県丹南地域を舞台に、妻を亡くし要介護となった男と韓国人女性が心を通わせていくドラマ。ワーキングホリデー制度を利用して韓国から来日したヨナは、手違いから “住込みのお手伝い”として和紙職人の剛生に雇われることになってしまう。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2016年3月19日 |
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キャスト |
監督:犬童一利
出演:石倉三郎 キム・コッピ 吉岡里帆 森永悠希 隆 本多章一 結城貴史 広澤草 伊東愛 宇野祥平 内田慈 日野陽仁 |
配給 | マジックアワー |
制作国 | 日本(2016) |
上映時間 | 109分 |
公式サイト | http://www.tsumugumono.com/ |
(C)2016「つむぐもの」製作委員会
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、5件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-10-11
この映画をまた観て、とても感動した。私は今もケアマネジャーとして市のお手伝いや全国の介護相談をさせて頂いている。そんな私にとってやはりこの映画はひじょうに関心があるのだ。これは介護とは何かということを見事に追求していると思った。過去を振り返れば私は介護の世界に飛び込む前はマスコミの世界にいたのだ。まったく異なる世界である。それだけに苦労の連続だった。そんな中で介護福祉士になり、ケアマネジャーになった。そして介護はひじょうに人間的な仕事だということに気づいた。この映画を観ていると様々な思いが甦り、胸が熱くなる。素晴らしい作品だと思う。