
実際に起きたテロ事件をベースに、国 VS 国、スパイ VS テロリスト、ギャング VS ギャングの、陰謀と欲望が渦巻く怒涛の展開で観る者を引きずり込む、衝撃のリアル・スパイ・アクション『ドゥランダル作戦』が、7 月 10 日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。
主演を務めたランヴィール・シンは、本作を“単なる出演作”としてではなく、インド映画を世界の中心へ押し出すための大きな一歩だと捉えている。映像を初めて観た瞬間の衝撃を振り返り、「ただただ圧倒された。自分がこの映画の一部でいられることを誇りに思う」と語る。だが、その興奮の奥には、作品そのものへの確信と、インド映画の未来に対する明確なビジョンがある。
彼は今回の作品を「インド映画が世界に向けて発信するべき“新しい姿”」と位置づける。複雑で多層的な物語構造、世界基準の技術的完成度、そして“狙わずして大衆性を持つ”稀有なバランス──そのすべてが、インド映画の可能性を押し広げるものだと語る。「今はインドが世界の舞台に立つ瞬間。僕たちはその中心にいたい。インド映画を世界に示したい」。この言葉には、単なる意気込みではなく、作品を通じて“証明する”という強い意志が宿っている。ランヴィールは、商業映画としての娯楽性と、国際的に通用するリアリティの両立を「僕たちがいつも目指してきた理想の地点」と表現し、本作がその到達点にあると断言した。
作品を率いたアーディティヤ・ダール監督については、「妥協を一切しないビジョナリー」と表現し、彼の“世界にインド映画を示す”という姿勢に深く共鳴したという。「この2年間の制作過程そのものが、すでに勝利だった」と振り返る。ランヴィール自身も、撮影現場で“ショットのためなら何でもやる”という姿勢を貫いた。撮影後も現場に残り、アシスタントの仕事を手伝っていたという。彼にとって本作は、俳優としての挑戦であると同時に、インド映画の未来を切り開くための“使命”でもあった。
「是非、劇場で“体験”してほしい」ランヴィールはそう語り、本作が単なる娯楽作品ではなく、インド映画の新たな地平を切り開く試みであることを改めて強調する。彼の言葉からは、俳優としての誇りと、インド映画の未来を担う覚悟が鮮明に浮かび上がる。
そんなランヴィール・シンの演技力と存在感に対する評価はいまインド映画業界でかつてないほど高まっている。その背後には、彼の“人柄”と“現場力”が確かに存在する。ベテラン俳優サチン・ピルガオンカルは、ランヴィールの演技を「本当に好きだ」と語り、とりわけ“抑制”の巧みさを高く評価した。スパイであることを隠し続けるハムザという役柄は、感情を爆発させるのではなく、内側に押し込める強度が求められる難役であり、ピルガオンカルは「ランヴィールの抑制は見事だった」と称賛し、その成熟した表現が作品全体の緊張感を支えていたと強調する。
妻ヤリーナ役のサーラー・アルジュンも、ランヴィールを「共演者として最高」と断言する。彼は誰に対しても温かく、敬意を持って接し、キャリアの長さを優位性として見せつけることがないという。主演俳優として現場の空気を決めるだけでなく、若手俳優に“安心して演じられる環境”を与える存在なのだ。
ウザイル役のダニシュ・パンドールは、ランヴィールの“無私性”に触れ、「自分がどう見えるかではなく、シーンそのものを優先する。どこで引き、どこで輝くべきかを理解している」と語る。スター俳優が“引く”という選択をするのは容易ではないが、ランヴィールは物語のために自分をコントロールできる稀有な存在だという。さらに彼は、ランヴィールが誰にでも愛情深く接し、手を取って丁寧に挨拶する姿を見て「その敬意が本物だ」と感じたと語り、成功の裏にある“地に足のついた人間性”が現場の信頼を生んでいると明かす。アージュン・ランパルは、ランヴィールの変貌を目撃した者として「フレームの中にランヴィールは一度もいなかった。そこにいたのは常にハムザだった」と語り、俳優としての没入度を絶賛した。
そして、ランヴィールの“現場力”を象徴するエピソードとして、ジャミール・ジャマリ役のラーケーシュ・ベディが語った出来事は特筆に値する。撮影後、ランヴィールが帽子をかぶって群衆整理をしていた姿を見て、ベディは最初それが誰なのか分からなかったという。「誰だ、この優秀なADは?と思ったらランヴィールだった」。主演俳優が“上がり”の後に3〜4時間も助監督として現場を手伝う──そんな光景は業界でもほとんど見られない。ベディはその献身に深く感動し、「49年のキャリアで、こんなに愛されたのは初めてだ」と語った。ランヴィールの姿勢が、共演者だけでなくベテラン俳優の心にも確かな影響を与えていたことが分かる。
ハムザの重要なシーンで共演したビマル・オベロイは、初日のランヴィールを「俳優であり、第一助監督のようでもあり、プロデューサーのようでもあった」と振り返る。新しく合流した自分が困らないよう環境を整え、緊張を解くために深い会話を交わしてくれたといい、その瞬間に年齢ではなく“プロとしての成熟”を感じたという。アルシャド役のアシュウィン・ダールは、ランヴィールを“エネルギーの塊”と表現し、「彼が現場にいるだけで動きが生まれ、活気が出る」と語る。撮影の合間にはスタッフのもとへ歩き、雑談し、茶を飲み、場を温める。その“壁のなさ”が現場全体の士気を上げていたという。普段はオープンで感情豊かな彼が、作品では抑制された演技を見せる──そのギャップこそが、ランヴィールの俳優としての柔軟性を物語っている。
抑制された演技の精度、現場を導く成熟、共演者を支える姿勢、スタッフへの敬意、スターでありながらチームの一員であるという自覚──これらすべてが、ランヴィール・シンという俳優の本質を形づくっている。『ドゥランダル作戦』の成功は数字だけでは語れない。その裏には、現場で語り継がれる“人柄の物語”がある。そしてその物語こそが、ランヴィール・シンを唯一無二のスターへと押し上げている。
解禁されたコメント映像では、なんとランヴィール・シンが日本語で「こんにちは」と挨拶をする場面からスタート。劇中の印象的なアクションシーンと共に「ドラマ、迫力、スケール、感情、そしてスリリングなストーリーが詰まった臨場感あふれる作品です。史上最大のヒンディー語映画を大画面で楽しんでください。愛を込めて!劇場でお待ちしています」とコメントした。
『ドゥランダル作戦』は、7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。
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