アクト・オブ・キリング 作品情報
あくとおぶきりんぐ
1965年インドネシア。スカルノ大統領(当時)親衛隊の一部がクーデター未遂事件を起こし、クーデターの収拾にあたった軍部のスハルト少将らは、事件の背後にいたのは共産党だとして、西側諸国の支援も得ながらインドネシア各地で100万規模の人々を虐殺。その実行者たちは、いまも“国民的英雄”として楽しげに暮らしている……。アメリカ人映画作家ジョシュア・オッペンハイマーは、人権団体の依頼で虐殺の被害者を取材していたが、当局から被害者への接触を禁止され、対象を加害者に変更。北スマトラ州の州都である大都市メダンで虐殺の実行者たちを取材中、彼らが嬉々として過去の行為を再現して見せたのをきっかけに、殺人を好きな形で再現し映画にすることを提案する。まるで映画スター気取りで当時の殺人の様子を詳細に演じてみせる男たち。だが、その再演は彼らにある変化をもたらしていく……。
「アクト・オブ・キリング」の解説
1960年代にインドネシアで行われた大量虐殺の加害者たちにその再現をさせながら、彼らの心中や殺人の実態に迫るドキュメンタリー。製作総指揮に「フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白」のエロール・モリス、「フィツカラルド」のヴェルナー・ヘルツォークが名を連ね、山形国際ドキュメンタリー映画祭最優秀賞、全米批評家協会賞最優秀ドキュメンタリー賞など全世界50以上の映画賞を受賞している。
1960年代のインドネシアで行われた、共産主義者、知識人、華僑を対象にした大量虐殺。英雄として崇められている加害者たちに、当時の虐殺を再現した映画への出演を依頼、その製作過程で彼らに生じた内面的変化を捉えていく衝撃のドキュメント。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2014年4月12日 |
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キャスト |
監督:ジョシュア・オッペンハイマー
出演:アンワル・コンゴ ヘルマン・コト アディ・ズルカドリ イブラヒム・シニク スルヨノ ユスフ・カラ サフィト・パルデデ ソアドゥオン・シレガル ヤプト・スルヨスマルノ シャムスル・アリフィン サヒヤン・アスマラ |
配給 | トランスフォーマー |
制作国 | デンマーク ノルウェー イギリス(2012) |
上映時間 | 121分 |
(C)Final Cut for Real Aps, Piraya Film AS and Novaya Zemlya LTD, 2012
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「真浦塚真也」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2016-02-07
とんでもないパワーのある映画。こんな映画が造れるのかという驚きと衝撃に心底震えました。監督が現地の人ではなく外国人であることに批判的な方もいるようですが、現地の人でなかったからこそプレマンがあそこまでやってくれたのだと思います。観る観ないではなく、観なくちゃいけない作品のように感じました。