ジ、エクストリーム、スキヤキ 作品情報
じえくすとりーむすきやき
大学時代は生き生きとしていた洞口(井浦新)は、それ以降気付けば15年も無為に過ごしてしまっていた。人生を諦めて死のうとするが死にきれず、もう一度大学時代のような輝きを取り戻したいと切に願う洞口は、疎遠になっていた大川(窪塚洋介)を訪ねることにする。もう会うことはないと思っていた洞口の予期せぬ来訪にとまどいを隠せない大川。そんな大川を尻目に、わだかまりや死のうとしていたことを吹き飛ばすかのように何事もなかったようにはしゃぎまわる洞口。大川は勢いにのまれて行動を共にする。大川もまた漫然と日々を過ごし、それを打破しようと、生きるための武器と称してブーメランを作ったり映画制作を言い出したりともがくが、手応えは得られないままだった。奇しくも人生を変える突破口を探していた二人は、ブーメランを飛ばしに行くことにする。大川の同棲相手・楓(倉科カナ)や大学時代の仲間だった京子(市川実日子)も巻き込み、どこかでスキヤキをしたい洞口により鍋が車に積み込まれ、一行は海へ向かう。初対面同士の楓と京子、京子を含めて疎遠になっていたかつての仲間たちというちぐはぐな組み合わせで、車中ではなんとなく気まずい空気が流れていた。大学時代、洞口と大川、京子は、峰村というもう一人の仲間とともに毎日のようにつるんでいたが、峰村は突然自殺。峰村の死は3人の心に大きな影を落とし、特に過去を引きずり前に進めないでいる洞口を京子は心配していた。目的地に着き海を眼前にした4人の胸の内に、様々な思いが去来する。その日は宿泊することにし、翌朝4人は公園でスキヤキを作って食べる。旅が進むにつれ緊張が解けていく4人。できないことができるようになっていることに気付いた洞口は15年の間、時は流れ自分自身も変化していることを知る。帰路につくころには、4人の人生はじんわりとでも確実に特別なものになっていっていた。
「ジ、エクストリーム、スキヤキ」の解説
1997年、劇団『五反田団』を旗揚げ、以降全ての作品で作・演出を担当、第52回岸田國士戯曲賞を受賞した『生きてるものはいないのか』は石井岳龍監督により映画化、「横道世之介」等の脚本を担当した前田司郎の初監督作品。自身の同名小説を、一見脱力したようでいて本質を突く持ち前の鋭さを活かして映画化。無為に過ごしてきた男が現状を打破しようと、共通の友人の死をきっかけに疎遠になった者たちとともに旅に出る青春ドラマ。「ピンポン」でコンビを組んだ井浦新と窪塚洋介が再び顔を合わせ、かつての友人同士を演じている。ほか、「レンタネコ」の市川実日子、「みなさん、さようなら」の倉科カナらが出演。
「横道世之介」の脚本でも知られるクリエイター、前田司郎が監督デビューを果たしたロードムービー。ある出来事が原因で15年も絶縁していた大川を訪ねた洞口。ふたりは大川の恋人、そしてかつて彼らの仲間であった京子を連れて海へ向かう。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2013年11月23日 |
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キャスト |
監督:前田司郎
原作:前田司郎 出演:井浦新 窪塚洋介 市川実日子 倉科カナ 黒田大輔 西田麻耶 内田慈 安倍健太郎 |
配給 | スールキートス |
制作国 | 日本(2013) |
上映時間 | 111分 |
(C)2013「ジ、エクストリーム、スキヤキ」製作委員会
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