マネーボール 作品情報
まねーぼーる
メジャー経験のあるプロ野球選手から球団のフロントに転身するという珍しいキャリアを持つビリー・ビーン(ブラッド・ピット)。風変わりで短気なその性格は、若くしてアスレチックスのゼネラルマネージャーになってからも変わらなかった。自分のチームの試合も観なければ、腹が立つと人や物に当り散らすという、癖のあるマネジメントを強行。そんな変わりダネが経営するアスレチックスは弱かった。しかも、貧乏球団のため、優秀で年俸の高い選手は雇えない。チームの低迷は永遠かと思われ、ワールド・チャンピオンの夢はほど遠かった。だが、野球経験はないものの、データ分析が得意なピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)という球界の異分子と出会ったことで、風向きが変わり始める。ビリーは後に“マネーボール理論”と呼ばれる“低予算でいかに強いチームを作り上げるか”という独自の理論を実践。だがそれは同時に、野球界の伝統を重んじる古株のスカウトマンだけでなく、選手やアート・ハウ監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)らの反発を生み、チーム状況が悪化。それでも強引に独自のマネジメントを進めてゆく。その揺るぎない信念は、徐々にチームに勝利をもたらし、誰も想像しなかった奇跡が……。球界はビリーの手腕を認め、周囲からの信頼も次第に回復。そしてある日とんでもないオファーが飛び込んでくる。しかし、そこで重大なことに気づいたビリーは、意外な行動に出る……。
「マネーボール」の解説
メジャーリーグの弱小球団アスレチックスを、独自の“マネーボール理論”で強豪に作り替えたビリー・ビーンの実話に基づくベストセラー書を映画化。球界の常識を打ち破った型破りな男の奮闘を描く。主演は「ツリー・オブ・ライフ」のブラッド・ピット。監督は「カポーティ」でアカデミー監督賞にノミネートされたベネット・ミラー。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年11月11日 |
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キャスト |
監督:ベネット・ミラー
原作:マイケル・ルイス 出演:ブラッド・ピット ジョナ・ヒル ロビン・ライト フィリップ・シーモア・ホフマン クリス・プラット ケリス・ドーシー キャスリン・モリス |
配給 | ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
制作国 | アメリカ(2011) |
上映時間 | 133分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:4.25点★★★★☆、15件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-07-16
この映画は、主力選手の流出と予算制約に悩まされたメジャーリーグ球団、オークランド・アスレチックスで、1997年にジェネラル・マネージャーとなったビリー・ビーンが、邪道扱いされていた統計的な「セイバーメトリクス理論」を積極的に取り入れてチーム編成を行い、他チームと互角以上に戦えるように奮闘した物語ですね。
もちろん、米国のメジャーリーグ・ベースボールが題材ではあるが、なにしろチーム編成に責任をもつGMが主人公であるから、選手たちや試合の勝ち負けといった野球の「表側」ではなく、選手を評価し、他チームと交渉し、トレードし、チームを編成していく、舞台裏の部分に焦点が当たっていて、野球好きのみならず興味深く見ることができますね。
ただ、この映画は、必ずしも「セイバーメトリクス理論」を優れた手法として紹介し、礼賛するものではない。
だいたい、客観的にみても、映画の中で説明されている程度の「理論」は、手法において、それほど洗練されているようには思えない。