能楽師 伝承 作品情報

のうがくしでんしょう

能の舞台となった場所は“謡蹟”と呼ばれ、ファンを誘う土地となっている。京都の清水寺は、華麗なヒロインが登場する『熊野(ゆや)』の謡蹟であり、桜の花の清水寺で美しい景色を眺めながら能の「熊野」を思うのは風流この上ない。また、能楽堂で『熊野』を見る時、京の実景を思い浮かべるのは一段と情趣溢れる歓びかもしれない。能は土地と深く結びついた芸術であることに気付き、『道成寺』の能と実際の道成寺、さらにはその所在地である紀伊半島を訪れることとなった。紀伊半島で“能と風土”について探求する一方で、観世流能楽師の関根祥人と父、祥六そして息子の祥丸を交えた稽古風景および『舎利』、『道成寺』、『松風』の舞台をカメラに収める。さらに、祥人と俳優の佐野史郎、民俗学者の田中英機の鼎談なども通じて、能の伝承について考える。

「能楽師 伝承」の解説

「能楽師」で、観世流能楽師の関根祥人、祥六親子を中心に能の魅力を描いた田中千世子監督が、“能と風土”をテーマに紀伊半島の道成寺、熊野古道などを訪れ、新たな視点から能に迫ったドキュメンタリー。『舎利』、『道成寺』など関根親子の稽古風景と舞台も収録。撮影を担当したのは、「桜田門外ノ変」などのベテラン川上皓市。

観世流能楽師の関根祥人と、その父である関根祥六と息子の関根祥丸。彼らが打ち込む稽古や公演の様子を交えながら、能の世界における“伝承”とはいかなるものなのかを探っていくドキュメント。監督は「みやび 三島由紀夫」などの田中千世子。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年6月25日
キャスト 監督田中千世子
出演関根祥六 関根祥人 関根祥丸 佐野史郎 海部剛史 伊勢谷能宣 田中英機
配給 「能楽師 伝承」製作委員会
制作国 日本(2010)
上映時間 94分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:32

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