手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 作品情報

てづかおさむのぶったあかいさばくようつくしく

2500年前、インドではいくつもの王国が誕生、日々争いが繰り返されていた。一方でカースト制度により奴隷に生まれた者は一生その運命を背負い、身分の低い者は貧しさに喘いでいた。少年チャプラ(声:竹内順子)は奴隷市に売られそうになった母親(吉永小百合)のためにも、奴隷の身分を抜け出したいと願っていた。そんな中、コーサラ軍の侵攻で家族を殺されたタッタ(大谷育江)は、ふとしたことで出逢ったチャプラと共にコーサラ軍の宿営地を襲う。だがチャプラは負傷したブダイ将軍(玄田哲章)を助け、彼を担ぎ、撤退したコーサラ軍に合流、将軍を救命した栄誉により、身分を隠したままブダイの養子の地位を手に入れる。その頃、シャカ国では待望の王子が誕生、シッダールタと名付けられたこの王子の誕生を祝福するためにやってきた聖者アシタ(永井一郎)は「この子は世界の王になるであろう」と予言する。10年後、21歳になったチャプラ(堺雅人)は数々の武勲を打ち立て、コーサラ国はさらに強大な国となっていた。一方、10歳になったシッダールタ(折笠愛)は病弱で、厳しい身分制度に疑問を抱き、人や動物の死に心を痛める優しい少年に成長していた。5年後、チャプラは大臣の娘マリッカ(黒谷友香)と婚約。シッダールタ(吉岡秀隆)はバンダカ将軍(藤原啓治)の訓練を受け、武芸にも秀でた若者に成長していたが、身分差別への疑問は消えず、家臣の目を盗んでは城を出て街をさまよい、懸命に生きる人々を見つめていた。やがて彼は盗賊の少女ミゲーラ(水樹奈々)と出会い、彼女に街を案内してもらううちに互いに淡い想いを抱くようになるが、身分の違いを理由にミゲーラは捕らえられ、二人は引き裂かれる。そんな中、シャカ国とコーサラ国が開戦。シッダールタは人間同士が殺し合うことに強く反発するが、戦わねば国が滅ぶと国王スッドーダナ(観世清和)に一蹴され、望まぬ戦いに身を投じることになる。次々にシャカ軍を斬り倒し、シッダールタへと突進するチャプラ。二つの正反対の魂が戦場で交錯、いま互いの運命が変わろうとしていた……。

「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」の解説

手塚治虫のコミック『ブッダ』を「聖闘士星矢」の森下孝三監督が映画化。のちにブッダになるシッダールタの誕生から、厳しい階級社会に疑問を抱く若き日々の姿を描く。声の出演は「おとうと」の吉永小百合、「武士の家計簿」の堺雅人、「ゴールデンスランバー」の吉岡秀隆、「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌」の折笠愛、「プランゼット」の竹内順子。

手塚治虫の代表作をアニメ化した、3部作シリーズの第1弾。後に仏教の開祖ブッダとなる、シャカ国王子シッダールタ。コーサラ国の宣戦布告を受けて戦地に赴く彼は、奴隷出身の戦士チャプラと出会い、自分とはかけ離れた彼の人生に衝撃を受ける。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年5月28日
キャスト 監督森下孝三
原作手塚治虫
出演(声)吉永小百合 堺雅人 観世清和 吉岡秀隆
配給 東映=ワーナー・ブラザース映画
制作国 日本(2011)
上映時間 111分

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ユーザーレビュー

総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。

P.N.「よね」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2011-06-02

これは子供向けアニメではありませんでした。戦のシーンなどの血を見るようなシーンが多く、話も難しい。大人も観る前に出来れば仏教について軽く学んだほうがいいかもしれない。 深く考えさせられる作品でした。そして画が美しかったです。第2部も観るつもりです。残念なのは声優さんが有名な方ばかりだったこと、不必要なナレーションが多かったこと、そして王様の声優さんが棒読みだったこと。

最終更新日:2022-07-26 11:03:32

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