マーラー 君に捧げるアダージョ 作品情報
まーらーきみにささげるあだーじょ
1910年、夏。世界的作曲家で指揮者としても活躍するグスタフ・マーラー(ヨハネス・ジルバーシュナイダー)は、精神科医ジークムント・フロイト(カール・マルコヴィクス)を訪ねる。19歳年下で最愛の妻アルマ(バーバラ・ロマーナー)が、5歳年下の若手建築家ヴァルター・グロピウス(フリードリヒ・ミュッケ)と不倫関係にあることを知った彼は、フロイトに自分の苦しみを打ち明ける。マーラーにとってアルマはすべてだったが、一通の手紙によって、2人の生活は一変する。それは、グロピウスがアルマへの熱烈な想いを綴り、マーラーに宛てた手紙だった。見知らぬ青年からの予想もしない手紙にマーラーは激怒。問い詰められたアルマが、グロピウスとの関係を告白したのだった。フロイトの診察に応じて、アルマとの出会いを語るマーラー。2人は、多くの芸術家が集うサロンで出会った。サロンで明るさを振りまく一方、画家の家に生まれたアルマは、ピアノと作曲を学ぶ進んだ女性でもあった。彼女に恋をしたマーラーは、音楽監督をしているウィーン宮廷歌劇場へアルマを招待。そこで活躍するマーラーの凛々しい姿を目にして、アルマは彼に魅かれてゆく。ほどなくして2人は婚約するが、婚約中にアルマはマーラーから、結婚後は一切作曲をやめて、妻として尽くすように、と厳しい手紙を受け取ってしまう。生きがいを奪われ、嘆き悲しむアルマだったが、結局、条件を受け入れて結婚。2人の娘が生まれ、幸福で平穏な結婚生活を送っていた1907年、事件が起きる。マーラーのウィーン宮廷歌劇場音楽監督解任騒動、そして長女プッツィの病死という二重のショック。特に娘の死が、夫婦の関係に不穏な影を落とした。体調を崩すアルマ。そして間もなくアルマとグロピウスの不倫が発覚する。フロイトの診察も佳境に差し掛かり、マーラーは催眠治療によって、それまで目を背けていた現実と向き合うことになる……。
「マーラー 君に捧げるアダージョ」の解説
「バグダッド・カフェ」のパーシー・アドロンが、天才作曲家マーラーとその妻アルマの愛と人生、希望と苦悩を描いたドラマ。名曲誕生の裏に秘められた真実が明かされる。共同監督は娘のフェリックス・アドロン。出演は『アンネ・フランク』のヨハネス・ジルバーシュナイダー、「ヒトラーの贋札」のカール・マルコヴィクス。
20世紀初頭の名作曲家グスタフ・マーラーと、彼と引けを取らぬ音楽的才能を誇った美貌の妻アルマ。その深い愛情と音楽への情熱に迫った伝記ドラマ。監督は「バクダット・カフェ」の鬼才パーシー・アドロンと息子フェリックス。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年4月30日 |
---|---|
キャスト |
監督:パーシー・アドロン
フェリックス・アドロン
出演:ヨハネス・ジルバーシュナイダー バーバラ・ロマーナー カール・マルコヴィクス フリードリヒ・ミュッケ エーファ・マッテス レナ・シュトルツェ ニーナ・ベルテン ミヒャエル・ダングル マックス・マイヤー マティアス・フランツ・シュタイン ミヒャエル・ロツショップ カール・フィッシャー マヌエル・ヴィティング ヨハンナ・オリシーニローゼンベルク ダニエル・ケベール ヨランダ・クラウス ロッタ・クラウス |
配給 | セテラ・インターナショナル |
制作国 | ドイツ オーストリア(2010) |
上映時間 | 102分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「マーラー 君に捧げるアダージョ」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。