冷たい雨に撃て、約束の銃弾を 作品情報
つめたいあめにうてやくそくのじゅうだんを
マカオの高級住宅地で、家族4人が何者かに襲われるという事件が発生。それを聞きつけ、フランスから初老の男・コステロ(ジョニー・アリディ)がやってくる。病院を訪れた彼の前には家族で唯一、死を免れながらも全身包帯を巻かれた重体の愛娘・アイリーン(シルヴィー・テステュー)の姿があった。コステロは、娘の家族を殺害した犯人は3人で、そのうちの一人の耳を彼女が銃で打ち抜いたことを知る。地元警察のウォン刑事(マギー・シュウ)から見せられた現場写真を盗み出したコステロは、そこに“Vengeance(復讐)”と書くのだった。そんな中、クワイ(アンソニー・ウォン)、チュウ(ラム・カートン)、フェイロク(ラム・シュ)の3人は、組織のボスであるファン(サイモン・ヤム)から殺しの依頼を受けていた。彼らはホテルの一室でターゲットを仕留めるが、偶然、廊下ですれ違ったコステロに、フェイロクが手にしていた銃を見られてしまう。やがて、ホテルで男女の死体が発見され、ウォン刑事はコステロにマジックミラー越しに並ぶ容疑者から真犯人を見つけるよう依頼する。その中にチュウの姿を見つけたコステロは「ここにはいない」と証言、釈放されたチュウを尾行する。そして彼と合流したクワイらに「仕事を頼みたい」と告げるのだった。アイリーンの自宅を訪れたコステロたちは、事件の様子と犯人たちの特徴、使用された銃の種類を見極め、その後、銃の調達や改造を請け負うトニー(フォン・ツイファン)から、香港の海鮮街で店を営む男の情報を聞きつける。香港に向かった4人は、耳を負傷した男たちを探し出し、夜の森林を舞台に激しい銃撃戦を展開、肩を負傷したコステロは、自らの秘密をクワイたちに明かす。彼は20年前まで殺し屋をしており、過去の銃撃戦により脳に銃弾が残っていた。そのため、定期的に記憶をなくしてしまう難病を患い、自分がいつまで生きることができるのか全くわからないという……。
「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」の解説
娘一家を犯罪組織に殺された元殺し屋の復讐を描くハードボイルド・アクション。監督は「エグザイル/絆」のジョニー・トー。出演は「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」のジョニー・アリディ、「サガン 悲しみよこんにちは」のシルヴィー・テステュー、「プラスティック・シティ」のアンソニー・ウォン、「エグザイル/絆」のラム・カートン、「新宿インシデント」のラム・シュ、「さそり(2008)」のサイモン・ヤムなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2010年5月15日 |
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キャスト |
監督:ジョニー・トー
出演:ジョニー・アリディ シルヴィー・テステュー アンソニー・ウォン ラム・カートン ラム・シュ サイモン・ヤム チョン・シウファイ フェリックス・ウォン バーグ・ウー マギー・シュウ ヴィンセント・ズェ フォン・ツイフェン |
配給 | ファントムフィルム(提供 ファントムフィルム=アスミック・エース エンタテインメント) |
制作国 | 香港 フランス(2009) |
年齢制限 | R-15 |
上映時間 | 108分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「キネマの天使」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2010-05-18
古くは『狼たちの挽歌』シリーズ、近年では『インファナルアフェア』シリーズ等、これぞ香港ノアールという男臭い裏社会を綿密かつダイナミックに描いた作品が好きな人、必見!!『インファナル…』シリーズで警察サイドの上司役を好演したアンソニー・ウォンを含む、クールだけど人情に厚い殺し屋三人組と、家族を皆殺しにされ、復讐に燃える初老のフランス人男性との人種を越えた友情に胸が熱くなる。