県庁の星 作品情報
けんちょうのほし
K県庁産業政策課のエリート公務員・野村聡(織田裕二)。特別養護老人複合施設建設“ケアタウンプロジェクト”を足がかりに出世を目論む彼は、ある日、県政の目玉である民間企業との人事交流研修のメンバーに選ばれ、三流スーパーの”満天堂“に派遣される。ところが、教育係として紹介されたのは、二宮あき(柴咲コウ)という年下のパート店員。しかも、マニュアル無し、組織図無し、役人のスキルが全く通用しないお客様第一主義のスーパーの現場では、書類第一主義の彼は役立たずのお荷物状態で、事ある毎にあきや他の店員たちと衝突を繰り返すのであった。そんな中、突然ケアタウンプロジェクトが始動。プロジェクトから外される形となった野村は、出世の後ろ盾でもあった地元の大手建設会社の社長令嬢からも婚約を破棄され、失意のどん底に突き落とされてしまう。「自分は、誰からも必要とされていないのではないか?」しかしその時、野村を励ましてくれたのは、意外にもあきであった。折しも、保健所と消防署の査察に入られていた満天堂は厳重注意を受け、閉店の危機に瀕しており、これを救うには野村の力が必要だったのだ。こうして、野村の作成した改善書を基に、スーパー経営の建て直しが始まった。そして、満天堂は見事検査をパスし、売り上げを伸ばすことにも成功。更に、研修期間を無事終了し県庁に復帰した野村は、望んで生活福祉課へ異動すると、仕事に邁進する傍らケアタウンプロジェクトの予算削減を議会に提案し、県政改革に乗り出していくのであった。
「県庁の星」の解説
キャリアも立場も異なるエリート公務員とスーパーの女性パート店員が、衝突を繰り返しつつも、やがて心を通わせていく姿を描いた青春コメディ。監督は、本作が初の劇場用作品となる『エンジン』の西谷弘。桂望実による同名小説を基に、「春の雪」の佐藤信介と西谷監督が共同で脚色。撮影を「THE 有頂天ホテル THE WOW-CHOTEN HOTEL」の山本英夫が担当している。主演は、「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」の織田裕二と「メゾン・ド・ヒミコ」の柴咲コウ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2006年2月25日 |
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キャスト |
監督:西谷弘
原作:桂望実 出演:織田裕二 柴咲コウ 佐々木蔵之介 和田聰宏 紺野まひる 奥貫薫 井川比佐志 益岡徹 矢島健一 山口紗弥加 ベンガル 酒井和歌子 石坂浩二 |
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(2006) |
上映時間 | 131分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:4.2点★★★★☆、6件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2024-06-24
海沿いにある某県。ここでは総工費200億円の老人介護施設の計画が持ち上がっていた。
しかし「箱モノ行政」との市民団体からの批判もあり、批判をかわすために、「民間のノウハウを勉強する」という名目で、県庁の若きエリート職員7名が民間企業へと研修に行くことになる。
野村聡(織田裕二)もそんな一人。しかし彼のいった先は、三流スーパー満天堂。
しかも研修担当者は、パートの女性(柴咲コウ)。
野村は県庁の時と同じく、何でもかんでも規則、決まり事、マニュアルで押し切ろうとするのだが——–。
今世間では改革が大流行だ。
「改革」と叫べば、なんでも正しくて金になる。
しかも世の中の人は、公務員が嫌い、憎たらしい、諸悪の根源、いつかギャフンと言わせたい、と考えている。
そういう時流に乗っ取ったタイムリーな映画が「県庁の星」だ。