オペレッタ狸御殿 作品情報

おぺれったたぬきごてん

美しさも富も名声も、全て自分が一番でなければ気が済まない“がらさ城”の城主・安土桃山。推定年齢100歳のびるぜん婆々の予言によって、将来、世継ぎ・雨千代の美貌が自分より勝ることを知った彼は、躊躇うことなく実子を快羅須山に捨てるよう手下の駝鳥道士に命じる。ところが、快羅須山に向かう途中の狸ヶ森で、美しい娘に助けられた雨千代は彼女と恋に落ちるも、何あろう、彼女こそ唐の国から狸御殿に招かれた狸姫だったのである。しかし、狸と人間が恋に落ちることなど御法度。雨千代は、姫の身を案じるお萩の局に御殿の牢屋に閉じ込められてしまう。一方、がらさ城。未だ変わらぬ予言に苛立ちを隠せない安土桃山は、雨千代を愛した狸姫を同罪と見なし、彼女の命を奪う。悲しみにくれる狸御殿の狸たち。姫を救うには、霊峰・快羅須山にあると言う“極楽蛙”の鳴き声を聞かせるしかない。それを知った雨千代は、快羅須山へと赴くと、命と引き換えに極楽蛙を捕まえることに成功、お萩の局に蛙を託すと、快羅須山に没するのであった。お陰で姫の命は救われ、安土桃山もふたりの愛の力の前に屈した。だが、雨千代の死を知った狸姫は、再び彼の後を追って自害する。しかし、狸たちの願いがかつて安土桃山によって快羅須山へ放逐された雨千代の母=光の女人に届き、愛の力で、ふたりは生き返ることが叶うのであった。

「オペレッタ狸御殿」の解説

城主である父に命を狙われた美貌の世継ぎと、唐の国からやって来た狸御殿のお姫様の恋の行方を描いたファンタジー・ミュージカル。監督は「ピストルオペラ」の鈴木清順。木村恵吾による往年の映画をモチーフに、「東京★ざんすっ/東日暮里五丁目」の浦沢義雄が脚本を執筆。撮影を「Last Scene」の前田米造が担当している。主演は、「2046」のチャン・ツィイーと「血と骨」のオダギリ ジョー。第58回カンヌ国際映画祭特別招待、芸術文化振興基金助成事業作品。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2005年5月28日
キャスト 監督鈴木清順
出演チャン・ツィイー オダギリ ジョー 薬師丸ひろ子 平幹二朗 由紀さおり 美空ひばり 美空ひばり 高橋元太郎 山本太郎 篠井英介 市川実和子 パパイヤ鈴木 石川伸一郎 尾上紫 下石奈緒美 椎名法子 浦嶋りんこ 永瀬正敏 白井良明 谷中敦 スティーヴエトウ 田中要次 シモゼット ハブマシーン ズケジャン 南州太郎 山崎樹範 山本東 一木有海 南川ある 永嶌花音 則松徹 本間剛 西長鈴 佐久間成悟 田島健吾 中曽根康太 宇夫方康夫 小川マサ 廣田朋菜 加藤瑠美 柴田義之 須永千重 前田剛 ロチャ アルベルト・カレロジュリアーノ ポール・サントス マルシオ・タダカ ウィルソン・サトー 梶田亜連 リチャード・チーニー 高橋ゆうこ 山田ひとみ
配給 日本ヘラルド映画=松竹
制作国 日本(2004)
上映時間 109分

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最終更新日:2022-11-02 02:00:06

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