キング・コング(2005) 作品情報
きんぐこんぐ
1933年、大恐慌時代のニューヨーク。売れない女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は芝居小屋が突然閉鎖になり路頭に迷う。そんな彼女を救ったのは、出資者から見離された映画監督カール・デナム(ジャック・ブラック)。彼は幻の島へ行って冒険映画を撮ることに賭けていた。最初は彼の誘いに抵抗を感じたアンだが、脚本が憧れのジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)のものだと知り、承諾。こうしてデナムは、助手のプレストン(コリン・ハンクス)に命じ、主演男優のブルース・バクスター(カイル・チャンドラー)らスタッフと機材を3時間足らずで船に乗せ、急いで大西洋へと出航していった。唯一、本当の目的地をデナムから聞いていたエングルホーン船長(トーマス・クレッチマン)は、危険を承知で南インド洋の海域に近づいていく。そしてデナムが探し求めていた髑髏島に辿り着いた。上陸したクルーは、原住民たちの攻撃に遭って数名が命を落とす。まもなく彼らにアンがさらわれ、巨大な野獣、キング・コング(アンディ・サーキス)がアンを奪い去る。アンを追ってジャングルの奥地に進むクルーだが、恐竜や未知の生物に襲われ、次々と命を落としていく。一方、アンはコングと心を通わせるようになっていた。やがてジャックが、アンを連れ戻すことに成功。怒ったコングを、デナムは生け捕りにしてしまう。数か月後、コングはブロードウェイで人間たちの見世物にされていた。その最中に怒り出したコングは、拘束具を破壊してニューヨークで暴れ出す。街がパニックに陥る中、コングはアンを優しく捕まえて、エンパイアステートビルの頂上に登っていく。だが機銃掃射を全身に浴びて力尽き、落下。そして頂上に残されたアンのもとに、追い掛けてきたジャックが登ってくるのだった。
「キング・コング(2005)」の解説
幻の孤島で捕らえられた巨大な野獣と、人間の美女の悲恋を描くアドヴェンチャー大作。1933年作品のリメイク。監督・製作・脚本は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン。共同脚本はジャクソン作品常連のフラン・ウォルシュとフィリッパ・ボウエン。撮影も「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアンドリュー・レスニー。音楽は「バットマン ビギンズ」のジェームズ・ニュートン・ハワード。美術は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのグラント・メイジャー。出演は「ザ・リング」シリーズのナオミ・ワッツ、「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラック、「ヴィレッジ」のエイドリアン・ブロディ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアンディ・サーキス、「DEAR WENDY〈ディア・ウェンディ〉」のジェイミー・ベル、『オレンジカウンティ』(V)のコリン・ハンクス、「ゴッド・ディーバ」のトーマス・クレッチマンほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2005年12月17日 |
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キャスト |
監督:ピーター・ジャクソン
出演:ナオミ・ワッツ ジャック・ブラック エイドリアン・ブロディ アンディ・サーキス ジェイミー・ベル コリン・ハンクス カイル・チャンドラー トーマス・クレッチマン エヴァン・パーク |
配給 | UIP |
制作国 | アメリカ(2005) |
上映時間 | 188分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:4.93点★★★★☆、15件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-01-01
この「キング・コング」は、「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督が、「王の帰還」で頂点を極めた次の作品ですね。
しかも、彼が映画を志すきっかけになったのが、オリジナルの「キング・コング」だと聞けば、これは観ないわけにはいかない。
ワンカット、ワンカットが、すべて無駄がなく、ひと続きの絵画を見ているかのよう。
隅々まで神経の行き届いた丁寧な画面作りには、それだけで心が揺り動かされる。
しかも、映画の根底に流れるのは、美女を愛した野獣の悲しみ。
「美女が野獣を殺した」の名セリフは忘れがたい。
もちろん緻密に再現された1930年代のニューヨークや、CGによるコングとクリーチャーのバトルは、最大の見ものですね。