アワーミュージック 作品情報
あわーみゅーじっく

〈第一部・地獄編〉夥しい戦争映像のモンタージュが展開される。〈第二部・煉獄(浄罪界)編〉サラエヴォ。“本の出会い”というイベントに招かれた映画監督ゴダール(ジャン=リュック・ゴダール)は、講義の中で、イスラエルとパレスチナ、ユダヤとイスラムの非対称性を例に取り、世界を支配する対立構造を捉え直す試みについて言及する。退屈しはじめた学生たちの中で、女子学生オルガ(ナード・デュー)はひとつの決心をする。彼女は空港で、自ら編集した映像の収まったDVDをゴダールに手渡そうとする。自宅に帰って庭いじりをしているゴダールの元に、オルガの叔父である通訳のラモス(ロニー・クラメール)から、オルガがイスラエルで自爆テロリストに間違えられて射殺されたという知らせが届いた。〈第三部・天国編〉ゴダールが殉教に至ったオルガのために用意した安息の世界。ボールなしでビーチバレーに興じる若者たちの姿。そしてアメリカ兵に守られた小川のせせらぎを、明るい日差しを受けてオルガが歩いてゆく。
「アワーミュージック」の解説
ジャン=リュック・ゴダールが、内戦の爪痕生々しいサラエヴォを主な舞台に、世界の和解に向けた問題提起を差し出した作品。講演で招かれてサラエヴォの地に降り立ったゴダールは、復興途上の街に歴史の結節点を見出す。それは人類の争いと虐殺の歴史でもあった。アメリカとイラク、イスラエルとパレスチナ。対する二つの事物を並列させ、つながりを持たせ、語る。それはゴダールにとって映画の考え方そのものでもある。ダンテの「神曲」を下敷きにした「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の全3章構成で、人の営みを見つめる。撮影は「愛の世紀」「NOVO/ノボ」のジュリアン・ハーシュ。美術は「そして愛に至る」などの監督でもあるアンヌ=マリー・ミエヴィル。録音は「パッション」以来のゴダール作品の常連であるフランソワ・ミュジー。共演は「パピヨンの贈りもの」のナード・デュー、ほか実名で作家・芸術家が多数登場する。2004年サン・セバスチャン国際映画祭にて国際映画批評家連盟賞受賞。2026年6月20日より開催の特集上映企画「21世紀のジャン=リュック・ゴダール わたしたちの映画 2001-2010」(シアター・イメージフォーラム渋谷ほか全国順次公開)にて、4K修復版を国内初上映。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 2005年10月15日 |
|---|---|
| キャスト |
監督:ジャン・リュック・ゴダール
出演:ナード・デュー サラ・アドラー ジャン・リュック・ゴダール ロニー・クラメール ジャン・クリストフ・ブヴェ サイモン・エイン マフムード・ダーウィッシュ フアン・ゴイティソーロ ピエール・ベルグニウ ジャン・ポール・キュルニエ ジル・ペクー エルマ・ドザニック ジョルジュ・アギラ フェルラン・ブラス ルティツィア・グティエレス |
| 配給 | プレノンアッシュ |
| 制作国 | フランス=スイス(2004) |
| 上映時間 | 80分 |
(C)2004 AVVENTURA FILMS - PERIPHERIA - FRANCE 3 CINÉMA - VEGA FILMS
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