光の雨 作品情報
ひかりのあめ
CMディレクター・樽見の初監督作、映画『光の雨』のメイキングを担当することになった若手映画監督・阿南。彼はキャスティングされた若手俳優たちにインタビューを試みるが、彼らは映画の中で描かれようとしている30年前に事件を引き起こした同年代の若者の心理に、戸惑いを隠しきれない。30年前の事件、それは、革命共闘が武力闘争を押し進めようとして、赤色パルチザンと統一党連合パルチザンを結成したことから、総括援助の名の下に行われた同志によるリンチ殺人のことだ。スタジオでの撮影を終え、雪山のロケに出発する樽見組。ところが、その途中で監督が蒸発してしまい、撮影は中断を余儀なくされてしまう。その後、樽見と秘かに接触を試みた阿南は、彼が学生運動から逃げ出した負い目を今も引きずっていることを知る。そして、「『光の雨』を撮る資格が自分にはない」と呟き、カット割りがされた台本を置いて再び消えた樽見に代わってメガホンを取ることを決意した彼は、無事、映画を完成させるのであった。
「光の雨」の解説
連合赤軍事件の映画化に挑む、スタッフとキャストたちの姿を描いた青春群像劇。監督は「大いなる完」の高橋伴明。立松和平の同名小説を下敷きに、『江戸むらさき特急』の青島武が脚本を執筆。撮影を「降霊」の柴主高秀が担当している。出演は、「アイ・ラヴ・フレンズ」の萩原聖人、「告別」の裕木奈江、「GO」の山本太郎、「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」の池内万作、「GO」の大杉漣ら。本誌第75回日本映画ベスト・テン第9位、第14回東京国際映画祭ニッポン・シネマ・ナウ部門出品、芸術文化振興基金助成事業作品。一部βカムからのキネコ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2001年12月8日 |
---|---|
キャスト |
監督:高橋伴明
原作:立松和平 出演:萩原聖人 裕木奈江 山本太郎 池内万作 大杉漣 塩見三省 高橋かおり 川越美和 鳥羽潤 小嶺麗奈 金山一彦 板谷由夏 西守正樹 山中聡 松田直樹 一條俊 大柴邦彦 西山繭子 蟹江一平 近藤大介 矢澤庸 関川侑希 玄覚悠子 佐藤貢三 大和屋ソセキ 三上大和 恩田括 金子貴俊 白石朋也 川瀬陽太 谷本一 田付貴彦 松井涼子 |
配給 | シネカノン |
制作国 | 日本(2001) |
上映時間 | 130分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「光の雨」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。