最後通告 作品情報
さいごつうこく
満月の夜、イレーネ(リロ・バウアー)の息子が忽然と失踪。手がかりもなく、捜索は難航。彼女の娘は黒い肌の少年と小船に乗っていったと話すが、大人は全く取り合わない。捜査を洗い出すうちに、ヴァッサー警部(ハンスペーター・ミュラー)は同時期に、スイス各地で男女6人ずつ12人の子供が消息を絶ったことを突き止める。彼は親たちに失踪前の様子などを聞いてまわるが、どの家も水辺に面している以外は何の共通点もない。その合間にヴァッサーは湖畔のカフェで一心に切手を貼る黒い肌の少年を目撃するが、彼は姿を消す。その後、子供たちの家に手紙が届く。内容は期限が次の満月までであること以外は抽象的なため、大人たちは困惑。業を煮やしたイレーネの父はテレビに出演して犯人に直接呼びかけてしまい、おかげで極秘裏に進めてきた捜査が世間に知れて、イレーネの周辺は大混乱。マスコミがスキャンダラスにイレーネを追いかけるうちに刻々と迫る次の満月。結局親たちはテレビ出演して子供たちに直接語りかけることになった。本番中、どこからともなく黒い肌の少年がスタジオに入ってきて、手をこすり、片方の手で目を覆う。すると、行方不明の子供たちの姿がモニターに映し出される。ヴァッサーも試してみると、手で覆った眼前におびただしい数の子供たちが現われるのだった。
「最後通告」の解説
失踪した子どもを捜索するうちに照らし出される「もう一つの世界」を描き、社会の矛盾や不安を透視した異色のファンタジー。監督・脚本はダニエル・シュミットやアラン・タネールらと並び、1960年代後半に起こったスイス映画の新しい潮流「ヌーヴォー・シネマ・スイス」の旗手として知られるフレディ・M・ムーラー。1985年にロカルノ国際映画祭金豹賞を受賞した監督作「山の焚火」の撮影のピオ・コラーディと音楽のマリオ・ベレッタが本作にも参加。出演はハンスペーター・ミュラー、リロ・バウアーほか。98年モントリオール映画祭グランプリ受賞。2026年6月20日(土)から渋谷ユーロスペースで開催のフレディ・M・ムーラー特集「マウンテン・トリロジー」+『最後通告』にて、35mm フィルムで特別同時上映。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 2000年7月29日 |
|---|---|
| キャスト |
監督:フレディ・エム・ムーラー
脚本:フレディ・エム・ムーラー 出演:ハンスペーター・ミュラー リロ・バウアー ベネディクト・フライターク マリーベレ・クーン サラ・カプレッティ |
| 配給 | ユーロスペース(デジタル・メディア・ラボ=ユーロスペース提供) |
| 制作国 | スイス(1998) |
| 上映時間 | 124分 |
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